もっと傷つけばいい
「――あたし…?」
白骨化した遺体は、あたしなの?
テレビに視線を向けたまま固まったあたしに、
「岡部さんは9月の上旬から行方不明になっていたそうで…」
薄い液晶画面にあたしの顔写真が表示された。
あの顔写真は、大学に入学した頃のヤツだ。
あたし、死んだことになってる…。
あたし、いなくなったことになってる…。
その事実に、あたしは笑いたくなった。
「――フフフ、アハハ…」
トースト片手に笑ってるあたしは、傍から見たら不気味だったと思う。
白骨化した遺体は、あたしなの?
テレビに視線を向けたまま固まったあたしに、
「岡部さんは9月の上旬から行方不明になっていたそうで…」
薄い液晶画面にあたしの顔写真が表示された。
あの顔写真は、大学に入学した頃のヤツだ。
あたし、死んだことになってる…。
あたし、いなくなったことになってる…。
その事実に、あたしは笑いたくなった。
「――フフフ、アハハ…」
トースト片手に笑ってるあたしは、傍から見たら不気味だったと思う。