もっと傷つけばいい
甘い飴と灼熱の鞭
寝室からタオルケットを持ってくると、それを眠ってしまったソウの肩にかけた。

「――ッ…」

ソウがムクリと起きて、あたしの手を握った。

ほろ酔い状態の目があたしを見る。

「――ナギ…」

あたしを呼ぶソウの声は寝起きのせいもあってか、ひどくかすれていた。

「――ソウ…」

あたしは名前を呼んだ後、彼に向かって頬に手を伸ばした。

――求めても、いいよね?

ソウはあたしにいろいろなものを与えてくれた。

あたしがいろいろなものを求めても、ソウはいろいろなものをくれるんでしょう?
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