もっと傷つけばいい
「胸、弱いんだね」

「――ッ…」

ソウの指先がショーツのうえをなぞってきた。

たったそれだけのことに、あたしの躰がビクッと震えた。

あたし、今すごくソウに感じてる。

「――あっ…」

ショーツのすき間からソウの指が入ってきた。

つぷり…

自分でもさわったところがない場所に浅くだけど、彼の指が入っている。

「痛い?」

ソウがそんなことを聞いてきたけど、初めてのあたしにその感覚がわかる訳がない。
< 72 / 140 >

この作品をシェア

pagetop