もっと傷つけばいい
ソウはあたしを高級ホテルに連れて行ってくれた。

さすが、“セレブご用達”と言われるほどの名門ホテルだ。

プールもあって、レストランもあって、サービスも充実している。

あたしたちはプールで遊んだ。

プールにはあたしたちしかいなくて、まさに貸切状態だった。

そこで疲れるまで遊んだ後、ソウは部屋を取ってくれた。

「夕飯時になったら起こすから、それまでゆっくり休みな」

家のベッドとは一味も二味も違う質のいいフカフカなベッドのうえで、あたしは横になった。

遊び疲れていたと言うこともあり、あたしは深い眠りについたのだった。
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