僕等のSTORY
「キミ?1人なの?一緒に帰る子は?」
「……」

 その子は小さく首を横に振ったらしく…

「お兄ちゃんと遊ぼうよ?」
「ママにダメって…」
「大丈夫…お兄ちゃん達、優しいよ?」
「…」

 女の子だ…可哀相…すぐそう思った。
 このままほっとくわけにはいかない。

「やめなさいよ!?」
「何だよ…?!」
「嫌がってんじゃん?!分かるでしょ?それぐらい!」
「なんだぁコイツ…ほら行くぞ!」
「いやぁ!…痛いよぉーーーぇぇーーーん…。」
「やめろって言ってんでしょ??」
「伊月っっ…」

 その時、あたしは、その男の手を掴んでいた…。
 ヤバい!!
 一瞬そう思った…けど、離すわけにはいかない。
 それぐらいわかってた。

「うっせぇ~~~な!!!!!」

____バッッッッ!!

 男の大声と共に、あたしは、掴んでいた手を思いっきり振り払われた…!!!
 分かっていたことなのに…凄い衝撃で、あたしは、もう心が折れかけた。
 それと同時に、あたしは怒りがこぼれまくった…。
 
 こいつ!!!てめぇ!!
 女子向かって…その暴力は、力は…ないだろうがぁぁ!!
 あたしのこと、女に見えなかった?!はぁ?!
 てめぇ、ふざけんだよなぁ
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