【完】ダンデライオン

「ちょっ……マグノアー…」




さっき唸っていた間に何があったのか、マグノアはやる気を喪失したらしい。




『…早く質問しろ。』



自分から語ろうとせず丸投げしたくせに、なんか偉そーなんですけど！




…まぁ、教えてくれようとしてるだけ良かったと思うべきか…。




「あのさ、私がこれから聞くことってエルノに言ったらダメだよね？」



そう質問した瞬間、マグノアからため息とともに憐れみの目で見られた。



『……バカなだけでなく、空気も読めないのか…いや、バカだから空気が読めない…？』



「ちょっとちょっとちょっとー！？なに、堂々と悪口言ってんの！？」




思わず抗議の声をあげるとマグノアにジトッと睨まれた。



『…本当のことだろう。』



「いや！私は確認しただけだから！」




『そういうことにしといてやるが……そもそも、言って良いような内容だったら最初から王子は知ってるだろ。』




「あっ、そっか！！」




私が、両手をパン！と叩いて納得した瞬間。
マグノアは「やっぱり…」という目で見てきた。



…なんっか腹立つなー！！