【完】ダンデライオン





まぁ気を取り直して、マグノアには聞きたいことを聞いてみよう…。



えぇっと、何から聞こうかな…。



とりあえずは初歩的?なところから聞いてみよう。




「あのさ……この世間が、時間が止まったのはいつからなの?」





『50年前だ。』





「50年前…。じゃあマグノアって本当は50歳なの?その時から、見た目とか変わってないの?」




『今が50歳だったらまだ赤ん坊だろう……。違うに決まってるだろ。ちなみに見た目は50年間変わっていない。』




揚げ足をとるような言い方をするものの、ちゃんと質問には答えてくれるマグノア。



何だかんだで優しいし、ツンデレってやつなのかもしれない




「あれ?でも50年この森に住んでるって、さっき会った時に言ってたよね?」




『あぁ……それよりも前は、あの雪の国に住んでいたんだ。』





ふーん、そうなんだ……
って、えぇ!?



「えええええぇぇぇ!?じゃあ何で今、森に住んでるの!?追い出されたの!?やらかしたの!?」





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