【完】ダンデライオン
『やらかすって……』
マグノアは、私の発言に少し呆れたみたいだった。
寂しそうに、ふっ…と笑った。
『そうだな。…やらかしたと言えるだろう。』
「えっ……」
自分から振った話題だけど、私は慌てた。
嘘でしょ!?冗談のつもりだったのに…。
マグノア、元気なくなっちゃってるし…。ダメなこと言っちゃった??
「いやっ、そんな!マグノアがやらかすわけないよね!ねっ!」
必死に明るく言ってみたけど、マグノアは元気のないままだった。
『…そんなことはない。オオカミは、雪の国を追放された。…私のせいでな。』
「マグノアのせいで、追い出された……?」
『………』