【完】ダンデライオン
『まさか…!何か手がかりを掴んだのか!?』
「……確信は、ないけれど。」
おばあちゃんは、自分の唇に人差し指を当てて、ふんわりと微笑んだ。
その仕草は可愛く見えた。
……じゃなくて!!
「『……………』」
私とマグノアは、おばあちゃんの今の言葉に、驚きのあまり絶句した。
その反応を見て、おばあちゃんも何か気付いたようだった。
「えっ?そんな驚くこと?……あら?もしかして私、言ってなかったかしら?」
……聞いてないんだけど。
おばあちゃんは悪びれることなく
、アハハとか言いながら笑ってる。
マグノアは、私をジッと見ながら嫌そーな顔をしている。
『…な?お前に似てるだろ?空気が読めないところとか、最高に似ている。』
…似てないよ。
さすがに私はここまで空気読めなくないよ。
おばあちゃんは、まだ笑ってる。