【完】ダンデライオン
一人で笑ってるおばあちゃんと、呆れ果てるマグノア。
割とよくある光景なんだろうか?
少なくとも、マグノアは慣れていそうだな、と状況把握する。
ちら…と森の方を見ると、また雪がハラハラと舞っている。
っていうか……いつまでここで立ち話するんだろ?
皆でおばあちゃんの部屋に入った方が良いんじゃないの…?
多分あったかいし。
そう思って質問しようとしたタイミングだった。
『たんぽぽ。』
「えっ!?な、なに!?」
初めてマグノアに名前で呼ばれて、ビックリした。
『私はもう戻る。お前が手がかりとやらをちゃんと聞いてくるんだぞ。こっちに戻ってきたら、また私を呼べ。』
突然、そんなことを言い出すマグノアに、私はまたまたビックリした。
「えぇっ!?一緒におばあちゃんの部屋行こうよ!」
てっきり、マグノアも一緒に話を聞いてくれると思ったのに!
…っていうか、話がフクザツだから一人で理解出来るか分かんないし、すっごい不安なんですけど!!!!
『…私は長だからな。色々と忙しいんだ。』
プイッとそっぽを向くマグノア。