夢への道は恋の花道?
ギリアム邸への帰り道、柏木はニヤニヤしながらミチルに言葉をかけた。
「私はあなたがほしいあまりに、イディアム王子に土下座して泣いて頼んであなたをお妃候補から脱落させた・・・。と。」
「どっ・・・どうして?」
「氷メガネにおっさんこだわりヘアーだそうで。」
「あ、えへへ。」
「どんなに毒舌な発言をされても、全部カシワギへの愛で満ち溢れているから許してあげてくださいね。っと。
ナフィリサ様から執事を通じてお手紙を受け取りました。
明日は私もご招待されているのでお茶は私がお世話いたしますね。」
「そんな抜け駆け行為・・・を。やるわね、ナフィリサ。」
「ふふふ、そのようですね。
担当執事からきいたのですが、あの後少しナフィリサ様は熱を出されたそうで、眠られたらしいです。」
「そ、そんなぁ・・・じゃ明日は・・・だめなのかな。」
「明日がだめならその次でもいいじゃないですか。
スケジュールを柔軟にしておきましょう。」
「そうよね。私はいつでもナフィリサと話したいわ。」
「私もお話したいです。あなたが私のことをどれだけボロクソに紹介してくださっているのか気になりますから。」
「えっ、とても優秀な執事で・・・って話したわよ。
ただ、見た目おっさんで氷メガネで、ジジクサイ執事でって・・・」
「それはいけませんね。
そこまで年とってるイメージを植え付けられるのは困りますし、王子と1つしか違わないのはご存じでしょうし、明日は若めのスタイルでおじゃましないと。
サラサラヘアにブルーのコンタクトにでも変えていってもいいですね。
あれ・・・ツッコまないんですか?」
「うん。ナフィリサにはその方がいいかもしれないから・・・。」
「ふぅ・・・あなたには敵わないです。」
夕飯後、2人はナフィリサのことをイディアム王子に報告した。
イディアムのところにはナフィリサの主治医からも報告が入っていて、病状はかなり悪化しているとのことだった。
「ナフィリサともっと時間をとってあげることはできないんですか?」
「できないことはないんだけど・・・それをすると皆に2つの誤解を招いてしまうんだ。
通い続ければ、ナフィリサが正室に決まりそうだと噂がたつだろう。
でも、病状のことが表沙汰になればそれは・・・。」
「ナフィリサにもう命がないことが知れてしまうのね。」
「うん・・・。勘のいい子だからね、もう自分の命のことはわかっているのかもしれない。
でも、僕はそれでも死ぬんだよというような行動はとれない。」
「う~~~~ん、何かいい方法はないかしら。
あっ!そだ・・・!イディアム王子の影武者よ。」
「おお!・・・でも誰が僕をやるんだ?
いちばん謁見の少ない午前中でも、数人はやってくるぞ。」
「それはほら、イディアム王子と背格好が似てて、声が似てる人よ。」
「背格好が似てるっていうと、まさか・・・私ですか?」
「キョウが見た目担当、そしてCVはジュイム王子がいいわ。
今回の困ったちゃんには責任をしっかりとってもらいましょうよ。」
「なるほどね。ジュイムだったらマーガレットと会う時間を利用すれば、その前の時間からなんとかこなせそうだしな。」
「あの、マーガレット嬢が来られたら私は脱出したいんですけど・・・。」
「そうねぇ。お役が済んだらナフィリサのところへ行って。
もし、男性が通っていることでマスコミにかぎつけられたら、キョウが夜這いしてることにすればいいわ。」
「ちょ・・・ちょっと待ってください。
それは困りますよ。使用人の手前、そのような噂は困ります。
ナフィリサ様にもご迷惑が・・・。」
「それはきっと大丈夫。イディアムといっしょなんだもん。
じゃ、もう明日から決行よ!」
「私はあなたがほしいあまりに、イディアム王子に土下座して泣いて頼んであなたをお妃候補から脱落させた・・・。と。」
「どっ・・・どうして?」
「氷メガネにおっさんこだわりヘアーだそうで。」
「あ、えへへ。」
「どんなに毒舌な発言をされても、全部カシワギへの愛で満ち溢れているから許してあげてくださいね。っと。
ナフィリサ様から執事を通じてお手紙を受け取りました。
明日は私もご招待されているのでお茶は私がお世話いたしますね。」
「そんな抜け駆け行為・・・を。やるわね、ナフィリサ。」
「ふふふ、そのようですね。
担当執事からきいたのですが、あの後少しナフィリサ様は熱を出されたそうで、眠られたらしいです。」
「そ、そんなぁ・・・じゃ明日は・・・だめなのかな。」
「明日がだめならその次でもいいじゃないですか。
スケジュールを柔軟にしておきましょう。」
「そうよね。私はいつでもナフィリサと話したいわ。」
「私もお話したいです。あなたが私のことをどれだけボロクソに紹介してくださっているのか気になりますから。」
「えっ、とても優秀な執事で・・・って話したわよ。
ただ、見た目おっさんで氷メガネで、ジジクサイ執事でって・・・」
「それはいけませんね。
そこまで年とってるイメージを植え付けられるのは困りますし、王子と1つしか違わないのはご存じでしょうし、明日は若めのスタイルでおじゃましないと。
サラサラヘアにブルーのコンタクトにでも変えていってもいいですね。
あれ・・・ツッコまないんですか?」
「うん。ナフィリサにはその方がいいかもしれないから・・・。」
「ふぅ・・・あなたには敵わないです。」
夕飯後、2人はナフィリサのことをイディアム王子に報告した。
イディアムのところにはナフィリサの主治医からも報告が入っていて、病状はかなり悪化しているとのことだった。
「ナフィリサともっと時間をとってあげることはできないんですか?」
「できないことはないんだけど・・・それをすると皆に2つの誤解を招いてしまうんだ。
通い続ければ、ナフィリサが正室に決まりそうだと噂がたつだろう。
でも、病状のことが表沙汰になればそれは・・・。」
「ナフィリサにもう命がないことが知れてしまうのね。」
「うん・・・。勘のいい子だからね、もう自分の命のことはわかっているのかもしれない。
でも、僕はそれでも死ぬんだよというような行動はとれない。」
「う~~~~ん、何かいい方法はないかしら。
あっ!そだ・・・!イディアム王子の影武者よ。」
「おお!・・・でも誰が僕をやるんだ?
いちばん謁見の少ない午前中でも、数人はやってくるぞ。」
「それはほら、イディアム王子と背格好が似てて、声が似てる人よ。」
「背格好が似てるっていうと、まさか・・・私ですか?」
「キョウが見た目担当、そしてCVはジュイム王子がいいわ。
今回の困ったちゃんには責任をしっかりとってもらいましょうよ。」
「なるほどね。ジュイムだったらマーガレットと会う時間を利用すれば、その前の時間からなんとかこなせそうだしな。」
「あの、マーガレット嬢が来られたら私は脱出したいんですけど・・・。」
「そうねぇ。お役が済んだらナフィリサのところへ行って。
もし、男性が通っていることでマスコミにかぎつけられたら、キョウが夜這いしてることにすればいいわ。」
「ちょ・・・ちょっと待ってください。
それは困りますよ。使用人の手前、そのような噂は困ります。
ナフィリサ様にもご迷惑が・・・。」
「それはきっと大丈夫。イディアムといっしょなんだもん。
じゃ、もう明日から決行よ!」