夢への道は恋の花道?
30分後、柏木がミチルを呼び出した。
「ミチル様、イディアム王子のところまでお相手をしてください!」
「わかったわ!(ナフィリサ・・・逝かないで。)」
ミチルはイディアムの手をさっと取るとダンスをしながら、庭の方へと誘導していき、柏木はナフィリサを客間へと運んでいった。
客間にはナフィリサの主治医や看護師が待機しており、ナフィリサを柏木がベッドに降ろすと同時に心臓マッサージがなされた。
しかし、まもなく主治医は時を告げた。
客間のドアの前にイディアムとミチルは立ち尽くして涙を流すしかなかった。
「ナフィリサは僕とのダンスを楽しんでくれただろうか?」
「ええ、とても楽しんでいましたわ。
立つことすらおぼつかなくなっていたナフィリサが、他のご婦人方ともひけをとらないダンスをして、ずっとイディアム様の顔をながめておられました。
とても幸せそうだった。
私はすごくうらやましいと思ったほど、きれいでした。」
「そう。ナフィリサ、ありがとう。
僕も楽しかったよ。
君との思い出は忘れない。
これから僕は・・・僕も前へ進んでいく。見守っていてくれ。」
王室主体で行なわれたダンスパーティーも無事におひらきとなり、いよいよ注目のお妃選びへと国内外のメディアが騒ぎ始めることになる。
だが、お妃選びにはとんでもない結末が待っていたのは、このときは誰も予想がつかなかった。
「ミチル様、イディアム王子のところまでお相手をしてください!」
「わかったわ!(ナフィリサ・・・逝かないで。)」
ミチルはイディアムの手をさっと取るとダンスをしながら、庭の方へと誘導していき、柏木はナフィリサを客間へと運んでいった。
客間にはナフィリサの主治医や看護師が待機しており、ナフィリサを柏木がベッドに降ろすと同時に心臓マッサージがなされた。
しかし、まもなく主治医は時を告げた。
客間のドアの前にイディアムとミチルは立ち尽くして涙を流すしかなかった。
「ナフィリサは僕とのダンスを楽しんでくれただろうか?」
「ええ、とても楽しんでいましたわ。
立つことすらおぼつかなくなっていたナフィリサが、他のご婦人方ともひけをとらないダンスをして、ずっとイディアム様の顔をながめておられました。
とても幸せそうだった。
私はすごくうらやましいと思ったほど、きれいでした。」
「そう。ナフィリサ、ありがとう。
僕も楽しかったよ。
君との思い出は忘れない。
これから僕は・・・僕も前へ進んでいく。見守っていてくれ。」
王室主体で行なわれたダンスパーティーも無事におひらきとなり、いよいよ注目のお妃選びへと国内外のメディアが騒ぎ始めることになる。
だが、お妃選びにはとんでもない結末が待っていたのは、このときは誰も予想がつかなかった。