夢への道は恋の花道?
ミナトは週1回~2回のアルバイトとして学生モデルをしていた。
休養中のミチルは見学に着いて出かけた。
その日の撮影は、夏のおでかけアイテムというデパートのカタログ用だった。
ミナトの撮影はどんどん進んで、服飾に興味のあるミチルにますます興味をわかせるものであった。
「自分で作った服がこんなふうに紹介されたら、どんなにステキなのかしら!!」
「じゃあ、やってみればいい。」
「へっ!?あ、あなた!まさか・・・やっぱりクイン?」
「マスコミをうまくまいて逃げるなんて、さすが俺が見込んだ女だけのことはあるな。
ここでは、クランだ。よろしくな。
俺はおまえをあきらめたわけじゃない。
おまえともっと知り合って、完全に嫌われたのなら、黙って引き下がったと思うが、あの胡散臭い執事野郎にぶんどられてあきらめるなんて、俺の辞書にあってはならないんだよ。」
「それって柏木さんに対抗意識燃やしただけってこと?」
「そうじゃない。おまえ・・・あいつに弄ばれてるってわかってないな。」
「私はそんなこと何も?だっていまだにバージ・・そんなこと関係ないけど。」
「くくくっ・・・そうか。あいつとデキてないってことか。
それは賢明だったな。
あいつは俺よりもっとやばい男だぞ。
それと・・・イディアム王子ってやっぱりミアンナと結婚したろ。」
「どうしてあなたがそんなこと知っていたのよ。」
「怪盗はダテじゃないってこと。
ナフィリサとの純愛が終わって、王子は現状重視で消去法でお妃を決めなくてはならなかったのはわかってるな。
そこで性格も行ないも知識もすべてにおいて合格していたのは君なんだよ。」
「えっ!?」
「でも、イディアムは君に告白することはできなかった。
ある男が彼を脅迫していたからね。
あいつは悪魔といってもいい。
国王に雇われて、あっという間に使用人を仕切ってしまった上に、国王の信頼が厚い。
国王はね、国の財政をおとしめた張本人なんだよ。
贅沢三昧、当たらなくてあたりまえのいい加減な投資事業。
挙句の果てには、マフィアなどのよからぬヤツらと手を組んで、国民や外国人の命を奪って利益を得ようとした。
その利益をわかちあうパートナ・・・それが柏木響だ。」
「そ、そんなこと・・・柏木さんは国王に雇われたのは知ってるけど、仕事はほんとにきちんとこなして・・・。」
「ああ、仕事はきっちりとこなす。利益になるんだからな。
しかも、王子にとってじゃまな君のハートまですっかり自分へと引き付けていまだに君の心はあいつに蝕まれたまま。」
「うそよ・・・。彼は泥棒にやられたって・・・あなたのことを言ってたわ。」
「そりゃ、そうだろう。俺は悔し紛れに、マスコミを使ってあいつの正体をあぶりだしてやろうとしたんだよ。
金のためならたくさんの人を騙したり、殺したり。
いや、殺してはいないか。あいつも被害者だからな。」
「彼のことどこまで知っているの?知ってるところだけでいいから教えて!」
「教えたら、あいつがあきらめきれるのか?
あきらめてくれるか?」
「それは・・・。少し時間をください。
私は、あなたもわからない。
とにかく妹はまきこまないで。お願いします。」
「最初からまきこんだりしていないさ。
君の妹だって最近知ったばかりだからね。
ここまで人気者になったのは彼女の実力。
僕は正当な人気者に場を与えたり、ギャラを用意してるだけだからね。」
「その言葉は信じられそうだわ。」
「それはよかった。
ところで、その様子じゃまだ就職とか決まってなさそうだね。
これから食事にでも行かないか。
あいつの正体がわかる話もしてあげるけど・・・。」
「わかったわ。あんまりお高いとこじゃないとこでお願いね。」
「ぷっ・・・あはは。やっぱり君は面白い。
テニスをしているときも楽しかったけど、君のハートが盗めなかったのだけが誤算だ。まったく・・・。」
「なんかクイ・・じゃなくてクランってここではよくしゃべるのね。」
「そりゃ、俺は日本人だからな。あはは。」
「そ、その顔で・・・うそっ・・どう見たって外人っぽいのに。」
「大阪生まれ、埼玉育ちの日本人なんだけど・・・」
「う、うそぉ。ま、見た目なんていまどきなんとでもだけど・・・。」
休養中のミチルは見学に着いて出かけた。
その日の撮影は、夏のおでかけアイテムというデパートのカタログ用だった。
ミナトの撮影はどんどん進んで、服飾に興味のあるミチルにますます興味をわかせるものであった。
「自分で作った服がこんなふうに紹介されたら、どんなにステキなのかしら!!」
「じゃあ、やってみればいい。」
「へっ!?あ、あなた!まさか・・・やっぱりクイン?」
「マスコミをうまくまいて逃げるなんて、さすが俺が見込んだ女だけのことはあるな。
ここでは、クランだ。よろしくな。
俺はおまえをあきらめたわけじゃない。
おまえともっと知り合って、完全に嫌われたのなら、黙って引き下がったと思うが、あの胡散臭い執事野郎にぶんどられてあきらめるなんて、俺の辞書にあってはならないんだよ。」
「それって柏木さんに対抗意識燃やしただけってこと?」
「そうじゃない。おまえ・・・あいつに弄ばれてるってわかってないな。」
「私はそんなこと何も?だっていまだにバージ・・そんなこと関係ないけど。」
「くくくっ・・・そうか。あいつとデキてないってことか。
それは賢明だったな。
あいつは俺よりもっとやばい男だぞ。
それと・・・イディアム王子ってやっぱりミアンナと結婚したろ。」
「どうしてあなたがそんなこと知っていたのよ。」
「怪盗はダテじゃないってこと。
ナフィリサとの純愛が終わって、王子は現状重視で消去法でお妃を決めなくてはならなかったのはわかってるな。
そこで性格も行ないも知識もすべてにおいて合格していたのは君なんだよ。」
「えっ!?」
「でも、イディアムは君に告白することはできなかった。
ある男が彼を脅迫していたからね。
あいつは悪魔といってもいい。
国王に雇われて、あっという間に使用人を仕切ってしまった上に、国王の信頼が厚い。
国王はね、国の財政をおとしめた張本人なんだよ。
贅沢三昧、当たらなくてあたりまえのいい加減な投資事業。
挙句の果てには、マフィアなどのよからぬヤツらと手を組んで、国民や外国人の命を奪って利益を得ようとした。
その利益をわかちあうパートナ・・・それが柏木響だ。」
「そ、そんなこと・・・柏木さんは国王に雇われたのは知ってるけど、仕事はほんとにきちんとこなして・・・。」
「ああ、仕事はきっちりとこなす。利益になるんだからな。
しかも、王子にとってじゃまな君のハートまですっかり自分へと引き付けていまだに君の心はあいつに蝕まれたまま。」
「うそよ・・・。彼は泥棒にやられたって・・・あなたのことを言ってたわ。」
「そりゃ、そうだろう。俺は悔し紛れに、マスコミを使ってあいつの正体をあぶりだしてやろうとしたんだよ。
金のためならたくさんの人を騙したり、殺したり。
いや、殺してはいないか。あいつも被害者だからな。」
「彼のことどこまで知っているの?知ってるところだけでいいから教えて!」
「教えたら、あいつがあきらめきれるのか?
あきらめてくれるか?」
「それは・・・。少し時間をください。
私は、あなたもわからない。
とにかく妹はまきこまないで。お願いします。」
「最初からまきこんだりしていないさ。
君の妹だって最近知ったばかりだからね。
ここまで人気者になったのは彼女の実力。
僕は正当な人気者に場を与えたり、ギャラを用意してるだけだからね。」
「その言葉は信じられそうだわ。」
「それはよかった。
ところで、その様子じゃまだ就職とか決まってなさそうだね。
これから食事にでも行かないか。
あいつの正体がわかる話もしてあげるけど・・・。」
「わかったわ。あんまりお高いとこじゃないとこでお願いね。」
「ぷっ・・・あはは。やっぱり君は面白い。
テニスをしているときも楽しかったけど、君のハートが盗めなかったのだけが誤算だ。まったく・・・。」
「なんかクイ・・じゃなくてクランってここではよくしゃべるのね。」
「そりゃ、俺は日本人だからな。あはは。」
「そ、その顔で・・・うそっ・・どう見たって外人っぽいのに。」
「大阪生まれ、埼玉育ちの日本人なんだけど・・・」
「う、うそぉ。ま、見た目なんていまどきなんとでもだけど・・・。」