夢への道は恋の花道?
クランが出て行ったあとで、ミチルは響に質問をした。
「ほんというと、プロポーズの返事はまだしていないの。
ききたいことがあったから。」
「何です?」
「私でいいの?柏木さんはもう私のことはみんな知っているでしょ。
このとおり、お金持ちのお嬢様じゃないし、とてもお上品なことなんてできないし、いちおう家事は全般やるけど、庶民派だし。
テニスだってダンスだってできない方だし・・・えっと、えっと柏木さんの調べていることの足をひっぱってしまうかもしれないわ。
なのに・・・どうして?」
「俺は以前、SPのときに好意を持っていた女性を守れなかった。
君に会うまでは、もうそういう女性に好意を持ったりかかわるのさえやめようって思っていた。
しかし、弟たちが死んでいってひとりきりになってあいつらの無念を晴らす証拠を探すうちに、手がかりが見つからないことも理由だったけど、体がだんだん重くなって、昨日みたいにとうとう動けなくなってしまった。
上っ面では君に危険が及ぶのを阻止したいばかり考えて、KKの入学も許可しなかったんだが、本当のことをいうと、君が自分の道をどんどん進んでいって、もうかかわりがなくなってしまうのがさびしかったんだ。
そばにいてほしい。この命に代えてもミチルを守ると誓うから。」
「しょうがないなぁ・・・柏木さんって見た目冷たいのに、ほんとに甘えん坊なんだからぁ・・・。くっ・・・あはははは。
せっかくのリクエストだもの、お嫁さんやってあげるわよ。」
「お、おい・・・学芸会の配役決めてるんじゃないんだから。くくっ、はははは。
そうと決まれば、早く体力つけてここを出て行かないと。」
「だめよ!完全に治って、体のリハビリまでやってから。
情報収集ならクランがやってくれるわ。」
「はぁ?あいつはいつからミチルの部下になったんだ?」
「いいんだって。クランはもうすぐ義弟なんだからさぁ~」
「っていうことは妹と?」
「うん、だからね~ 柏木さんとクランは親戚ね。」
「なっ!・・・そういうことになるのか。
過去に追ったこともある泥棒が、私の親戚だとぉ・・・。はぁ。」
「ここにいた方が、あなたも私も狙われないと思う。
たとえ狙われたとしても、この家って家の密集してる地域じゃないし、警察に包囲してもらいやすいかなぁって。」
「そっか。でも、君のご両親に申し訳ない!」
「それは大丈夫よ。あなたのことはきちんと説明しておいたもの。
もちろん結婚式の了解もOKよ。
後ろを見て。」
「うわっ・・・お、おとう・・さんとおか・・あさん!」
「脅かしちゃってごめんなさいね~~。
いろいろ事情をきかせてもらっちゃったけど、ミチルの言うとおりここを使って。」
「あんたにはこの家と工場を与えてもらった。
従業員も世話になった。
我々も大したことはできんが、協力するよ。
工場から探れる情報があればもってきてあげるよ。」
「あ、ありがとうございます。
私は、両親は小さい頃に亡くして、弟たちと施設でがんばってきたので親のありがたみって記憶がありません。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
それと・・・ミチルさんのこと、幸せにすると今は言える状況ではありませんが、必ず守りますから。」
「うん、これで1つ用事はすんだわね。」
「ああ。事件を早く解決して盛大に結婚式をしよう。」
ぎゅ~~~~るるるるう・・・ぐぅ~
「やだっ・・・もう。柏木さん、お腹の虫が・・・あははは。
お母ちゃん、何か食べるもの用意して~~~」
「あいよ。心配事がなくなりゃ、お腹くらいすくわよね。」
「は、はぁ・・・。」
「ほんというと、プロポーズの返事はまだしていないの。
ききたいことがあったから。」
「何です?」
「私でいいの?柏木さんはもう私のことはみんな知っているでしょ。
このとおり、お金持ちのお嬢様じゃないし、とてもお上品なことなんてできないし、いちおう家事は全般やるけど、庶民派だし。
テニスだってダンスだってできない方だし・・・えっと、えっと柏木さんの調べていることの足をひっぱってしまうかもしれないわ。
なのに・・・どうして?」
「俺は以前、SPのときに好意を持っていた女性を守れなかった。
君に会うまでは、もうそういう女性に好意を持ったりかかわるのさえやめようって思っていた。
しかし、弟たちが死んでいってひとりきりになってあいつらの無念を晴らす証拠を探すうちに、手がかりが見つからないことも理由だったけど、体がだんだん重くなって、昨日みたいにとうとう動けなくなってしまった。
上っ面では君に危険が及ぶのを阻止したいばかり考えて、KKの入学も許可しなかったんだが、本当のことをいうと、君が自分の道をどんどん進んでいって、もうかかわりがなくなってしまうのがさびしかったんだ。
そばにいてほしい。この命に代えてもミチルを守ると誓うから。」
「しょうがないなぁ・・・柏木さんって見た目冷たいのに、ほんとに甘えん坊なんだからぁ・・・。くっ・・・あはははは。
せっかくのリクエストだもの、お嫁さんやってあげるわよ。」
「お、おい・・・学芸会の配役決めてるんじゃないんだから。くくっ、はははは。
そうと決まれば、早く体力つけてここを出て行かないと。」
「だめよ!完全に治って、体のリハビリまでやってから。
情報収集ならクランがやってくれるわ。」
「はぁ?あいつはいつからミチルの部下になったんだ?」
「いいんだって。クランはもうすぐ義弟なんだからさぁ~」
「っていうことは妹と?」
「うん、だからね~ 柏木さんとクランは親戚ね。」
「なっ!・・・そういうことになるのか。
過去に追ったこともある泥棒が、私の親戚だとぉ・・・。はぁ。」
「ここにいた方が、あなたも私も狙われないと思う。
たとえ狙われたとしても、この家って家の密集してる地域じゃないし、警察に包囲してもらいやすいかなぁって。」
「そっか。でも、君のご両親に申し訳ない!」
「それは大丈夫よ。あなたのことはきちんと説明しておいたもの。
もちろん結婚式の了解もOKよ。
後ろを見て。」
「うわっ・・・お、おとう・・さんとおか・・あさん!」
「脅かしちゃってごめんなさいね~~。
いろいろ事情をきかせてもらっちゃったけど、ミチルの言うとおりここを使って。」
「あんたにはこの家と工場を与えてもらった。
従業員も世話になった。
我々も大したことはできんが、協力するよ。
工場から探れる情報があればもってきてあげるよ。」
「あ、ありがとうございます。
私は、両親は小さい頃に亡くして、弟たちと施設でがんばってきたので親のありがたみって記憶がありません。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
それと・・・ミチルさんのこと、幸せにすると今は言える状況ではありませんが、必ず守りますから。」
「うん、これで1つ用事はすんだわね。」
「ああ。事件を早く解決して盛大に結婚式をしよう。」
ぎゅ~~~~るるるるう・・・ぐぅ~
「やだっ・・・もう。柏木さん、お腹の虫が・・・あははは。
お母ちゃん、何か食べるもの用意して~~~」
「あいよ。心配事がなくなりゃ、お腹くらいすくわよね。」
「は、はぁ・・・。」