夢への道は恋の花道?
それから2日たった午後、クランが血相をかえてやってきた。
「大変だ、テラスティンが内乱状態だ!
ギリアムとジュイムが国民といっしょにイディアムの軍に攻撃を仕掛けたそうだ。」
「兄弟で戦争!!」
「戦火が広がるようなことになったら、近隣や先進国もまきこまれてテラスティンの国土が焼失してしまうかもしれない。」
「争いごとの嫌いなギリアムが自ら兵をあげたんだ。何か重大な理由があったはず・・・。」
「ああ、それは国王に続いて王妃が死んだから。
それだけじゃない。国王付きの使用人すべて行方不明になったらしい。
怪しいだろ?」
「それってもしかして・・・」
「ああ、殺されたか、麻薬の実験にでもされたか・・・ってとこだろう。
そうでもなければ、じっと耐えるつもりだったギリアムが仕掛けるわけがない。」
「それと、KKエンタープライズの専務が俺の会社に仕事を依頼してきた。
今までこちらから申し入れてもうちのような小規模なプロダクションははじかれてきたのに・・・。
明らかにおかしいと思わないか?
モデルの指名こそしてこなかったが、アルバイトモデルも含めて全員出せといってきた。」
「それって・・・」
「いかん、ミナトが危ないぞ。」
「そういうだろうと思って、ミナトはここに・・・」
「お姉ちゃん、私は大丈夫。
クランが見学の女子高生の服をくれたから、着替えて出て来れたわ。」
「あ・・・ミナトぉ! クランありがと。」
「どうしておまえが女子高生の制服なんて・・・?」
「ま、まぁ・・・深い意味はないって。
たまに俺が着たりしてるから。」
「えっ!?」
「はぁ?!」
「いや、だからその・・・姉さんが裏の仕事でそうやってたからさぁ・・・」
「そうか。深くは突っ込まないが、KK内部から専務がかかわってきたとなったら、これはいよいよ事が明るみに出て大変なことになりそうだな。
確たる証拠がなければ、日本で俺が捕まることになってしまう。
専務は何をするつもりなんだ・・・。」
「うちのモデルを全員使うというんだから、彼女たちは運び屋にされると思う。
衣類の何かにまぎれさせるんだろう。
そのどさくさにまぎれてミナトも消せたらラッキーと考えたのかもな。」
「私、やる。私がモデルをやるわ。」
「なっ!ミナトをせっかく無事に保護してるのに、なぜ君がモデルをやる必要がある?だめだ、危険すぎる。」
「自分がモデルなら自分のドレスくらい自分で点検できるじゃない。
このチャンスを利用しなかったら、ギリアム様たちも国民も見殺しにしてしまうのと同じだわ。」
「そうだけど・・・。罠かもしれないし。
君か、ミナトがモデルの中にいたら、人質にとって俺たちを利用するかもしれない。
そして用済みになったら・・・。やっぱりだめだ、危険すぎる。」
「いや、俺はミチルに賛成だ。日本側の代表自らうちに乗り込んできたくらいだからな。
相手はすでに顔を見られてるんだよ。
おそらく、俺の素性も調べてる可能性が高い。
おまえが利用されなくても、俺が利用されることも十分あるわけだ。
へたをすれば俺とおまえで戦うことになるかもしれない。」
「そ、そんなこと・・・!」
「まぁ、いちおう可能性があるかな~な問題だ。
それに、俺はあんたとなら対決してやってもいいぜ。」
「泥棒はいつも逃げるものだと思っていたがな。
いいだろう。何かあってお互い敵同士となったら・・・容赦ない。」
「ちょ、ちょっとぉ。響さんもクランもやめてよ。
証拠をあげて、まずは日本の麻薬窓口ををつぶすんでしょ。
私がドジをふまなきゃいいだけだって。」
「おし、俺が守ってやるから安心しろ。」
「それは私のセリフだ!言っておくが、ミチルは人妻なんだからな。
ミナトを悲しませるな。」
「ミナトはいつも俺と同意見だ。」
「うん、そうだよ。私がお姉ちゃんを助けてっていつも言ってるわ。」
「ミナト・・・ありがとね。」
「お姉ちゃん、気をつけてね。
ほんとはモデルは私なのに、私だと殺す標的くらいにしかならないって話だから・・・。」
「大変だ、テラスティンが内乱状態だ!
ギリアムとジュイムが国民といっしょにイディアムの軍に攻撃を仕掛けたそうだ。」
「兄弟で戦争!!」
「戦火が広がるようなことになったら、近隣や先進国もまきこまれてテラスティンの国土が焼失してしまうかもしれない。」
「争いごとの嫌いなギリアムが自ら兵をあげたんだ。何か重大な理由があったはず・・・。」
「ああ、それは国王に続いて王妃が死んだから。
それだけじゃない。国王付きの使用人すべて行方不明になったらしい。
怪しいだろ?」
「それってもしかして・・・」
「ああ、殺されたか、麻薬の実験にでもされたか・・・ってとこだろう。
そうでもなければ、じっと耐えるつもりだったギリアムが仕掛けるわけがない。」
「それと、KKエンタープライズの専務が俺の会社に仕事を依頼してきた。
今までこちらから申し入れてもうちのような小規模なプロダクションははじかれてきたのに・・・。
明らかにおかしいと思わないか?
モデルの指名こそしてこなかったが、アルバイトモデルも含めて全員出せといってきた。」
「それって・・・」
「いかん、ミナトが危ないぞ。」
「そういうだろうと思って、ミナトはここに・・・」
「お姉ちゃん、私は大丈夫。
クランが見学の女子高生の服をくれたから、着替えて出て来れたわ。」
「あ・・・ミナトぉ! クランありがと。」
「どうしておまえが女子高生の制服なんて・・・?」
「ま、まぁ・・・深い意味はないって。
たまに俺が着たりしてるから。」
「えっ!?」
「はぁ?!」
「いや、だからその・・・姉さんが裏の仕事でそうやってたからさぁ・・・」
「そうか。深くは突っ込まないが、KK内部から専務がかかわってきたとなったら、これはいよいよ事が明るみに出て大変なことになりそうだな。
確たる証拠がなければ、日本で俺が捕まることになってしまう。
専務は何をするつもりなんだ・・・。」
「うちのモデルを全員使うというんだから、彼女たちは運び屋にされると思う。
衣類の何かにまぎれさせるんだろう。
そのどさくさにまぎれてミナトも消せたらラッキーと考えたのかもな。」
「私、やる。私がモデルをやるわ。」
「なっ!ミナトをせっかく無事に保護してるのに、なぜ君がモデルをやる必要がある?だめだ、危険すぎる。」
「自分がモデルなら自分のドレスくらい自分で点検できるじゃない。
このチャンスを利用しなかったら、ギリアム様たちも国民も見殺しにしてしまうのと同じだわ。」
「そうだけど・・・。罠かもしれないし。
君か、ミナトがモデルの中にいたら、人質にとって俺たちを利用するかもしれない。
そして用済みになったら・・・。やっぱりだめだ、危険すぎる。」
「いや、俺はミチルに賛成だ。日本側の代表自らうちに乗り込んできたくらいだからな。
相手はすでに顔を見られてるんだよ。
おそらく、俺の素性も調べてる可能性が高い。
おまえが利用されなくても、俺が利用されることも十分あるわけだ。
へたをすれば俺とおまえで戦うことになるかもしれない。」
「そ、そんなこと・・・!」
「まぁ、いちおう可能性があるかな~な問題だ。
それに、俺はあんたとなら対決してやってもいいぜ。」
「泥棒はいつも逃げるものだと思っていたがな。
いいだろう。何かあってお互い敵同士となったら・・・容赦ない。」
「ちょ、ちょっとぉ。響さんもクランもやめてよ。
証拠をあげて、まずは日本の麻薬窓口ををつぶすんでしょ。
私がドジをふまなきゃいいだけだって。」
「おし、俺が守ってやるから安心しろ。」
「それは私のセリフだ!言っておくが、ミチルは人妻なんだからな。
ミナトを悲しませるな。」
「ミナトはいつも俺と同意見だ。」
「うん、そうだよ。私がお姉ちゃんを助けてっていつも言ってるわ。」
「ミナト・・・ありがとね。」
「お姉ちゃん、気をつけてね。
ほんとはモデルは私なのに、私だと殺す標的くらいにしかならないって話だから・・・。」