夢への道は恋の花道?
ミチルたちを乗せた特別機には、ミチルと正規のモデル3名、残り10名が女性警察官が人質として乗っていた。
それを追うように、クランたちの特別機がテラスティンに入国しようとしていた。
飛行場に着いた特別機はすぐにイディアムの部下たちが包囲し、ミチルたちは王宮へと連れていかれてしまった。
クランたちは到着してすぐに、まとわりつきはじめた、イディアムの部下を次々に倒し、援護にかけつけたギリアムに合流することができたのだった。
「まさか、君がこちら側についてくれるとは思ってなかったよ。
てっきり兄さんの手駒だとばかり・・・すまない。」
「いや、泥棒を信頼するやつなんて最初からいないよ。
けど、今回の俺は義賊ってやつだからな、ミチル姫を執事の代わりに守ることとイディアムへ姉の復讐にきた。
ところでどうしてジュイムはこっちで素直に働いてるんだ?
あいつはもっと好き勝手してたんじゃ?」
「それにはわけがあったんだよ。
ジュイムが反抗的になったのは、自分が国王が外で産ませた子だと思い込んでいたことだった。
でも、国王が亡くなる直前に彼にメモが渡された。
ゆがんだ字で書かれた、父からの手紙。
正当な血統と王位継承権を持った王子だと書かれていた。
しかし、だからこそ僕の味方につけと。」
「ギリアム王子は赤ん坊の頃に、体が弱かったから病院にいたっていう理由で城へやってきたんですよね。」
「ああ、兄弟の中で僕の母だけが違うんだ・・・・・と思っていた。
でも、事実は複雑だった。
正室が前妻と後妻が存在していて、前妻の存在がいつのまにかなくなっていたことが問題だった。
イディアムも、ジュイムも正室の息子。
しかし、イディアムの母は国の政治などぜんぜんやる気もなく、傲慢で気ままに振る舞い、テラスティンの名産である繊維植物を麻薬として加工し、薬におぼれて、自分が何者かも忘れ、亡くなった。
その様子があまりにもひどかったのと、何者かに繊維と麻薬との関係や調合の仕方などの情報が奪われてしまったのさ。」
「なるほど・・・それで嫁ももらわずってか。
そこをイヤラシイ執事にイベント騒ぎにされて尻尾を出すしかなかったと。」
「ジュイムの母である今の王妃は、とても思慮深い、優しいお方だ。
国王の過去の罪についても、ひたすら国民のためだと飲みこむように許された。
そして、イディアムと僕とジュイムを分け隔てのない愛情を注いでくださった。」
「な、なあ、今の王妃って・・・亡くなったのではないのか?
日本では、いや、世界に発信されてる情報では死んだことになってる。」
「生きておられる。味方から欺いたけど、あるところに隠れていてもらっているんだ。」
「そうか・・・思ってた以上に、あんたって、賢い王子だったんだな。
それに、この間見た時より、たくましくなったような気がする。」
「褒め言葉か?これでも父になったものでな、家族のため強いところを示さないといけなくなった。それでかもしれない。
で、ミチルが王宮にとらわれているらしいが、どうするつもりなのか聞かせてほしい。」
「はい、それはそろそろ空から降ってくるやつが指示してくると思いますよ。
いや、もしかしたら、もう怒りの鬼となって宮殿をふっとばしてるかもしれ
ない・・・かな。」
「なっ、なんと!それこそ黒い悪魔の所業を?」
「いや、黒っぽい執事だ。あはははは。
とにかく、王宮からドカーーーーンと合図がきたら、王宮に突撃したいのでギリアム王子・・・お願いします。」
「わかった。それにしても、君たちは頼りになるけど・・・どこまで陸地が割れずに残るかとヒヤヒヤするね。」
それを追うように、クランたちの特別機がテラスティンに入国しようとしていた。
飛行場に着いた特別機はすぐにイディアムの部下たちが包囲し、ミチルたちは王宮へと連れていかれてしまった。
クランたちは到着してすぐに、まとわりつきはじめた、イディアムの部下を次々に倒し、援護にかけつけたギリアムに合流することができたのだった。
「まさか、君がこちら側についてくれるとは思ってなかったよ。
てっきり兄さんの手駒だとばかり・・・すまない。」
「いや、泥棒を信頼するやつなんて最初からいないよ。
けど、今回の俺は義賊ってやつだからな、ミチル姫を執事の代わりに守ることとイディアムへ姉の復讐にきた。
ところでどうしてジュイムはこっちで素直に働いてるんだ?
あいつはもっと好き勝手してたんじゃ?」
「それにはわけがあったんだよ。
ジュイムが反抗的になったのは、自分が国王が外で産ませた子だと思い込んでいたことだった。
でも、国王が亡くなる直前に彼にメモが渡された。
ゆがんだ字で書かれた、父からの手紙。
正当な血統と王位継承権を持った王子だと書かれていた。
しかし、だからこそ僕の味方につけと。」
「ギリアム王子は赤ん坊の頃に、体が弱かったから病院にいたっていう理由で城へやってきたんですよね。」
「ああ、兄弟の中で僕の母だけが違うんだ・・・・・と思っていた。
でも、事実は複雑だった。
正室が前妻と後妻が存在していて、前妻の存在がいつのまにかなくなっていたことが問題だった。
イディアムも、ジュイムも正室の息子。
しかし、イディアムの母は国の政治などぜんぜんやる気もなく、傲慢で気ままに振る舞い、テラスティンの名産である繊維植物を麻薬として加工し、薬におぼれて、自分が何者かも忘れ、亡くなった。
その様子があまりにもひどかったのと、何者かに繊維と麻薬との関係や調合の仕方などの情報が奪われてしまったのさ。」
「なるほど・・・それで嫁ももらわずってか。
そこをイヤラシイ執事にイベント騒ぎにされて尻尾を出すしかなかったと。」
「ジュイムの母である今の王妃は、とても思慮深い、優しいお方だ。
国王の過去の罪についても、ひたすら国民のためだと飲みこむように許された。
そして、イディアムと僕とジュイムを分け隔てのない愛情を注いでくださった。」
「な、なあ、今の王妃って・・・亡くなったのではないのか?
日本では、いや、世界に発信されてる情報では死んだことになってる。」
「生きておられる。味方から欺いたけど、あるところに隠れていてもらっているんだ。」
「そうか・・・思ってた以上に、あんたって、賢い王子だったんだな。
それに、この間見た時より、たくましくなったような気がする。」
「褒め言葉か?これでも父になったものでな、家族のため強いところを示さないといけなくなった。それでかもしれない。
で、ミチルが王宮にとらわれているらしいが、どうするつもりなのか聞かせてほしい。」
「はい、それはそろそろ空から降ってくるやつが指示してくると思いますよ。
いや、もしかしたら、もう怒りの鬼となって宮殿をふっとばしてるかもしれ
ない・・・かな。」
「なっ、なんと!それこそ黒い悪魔の所業を?」
「いや、黒っぽい執事だ。あはははは。
とにかく、王宮からドカーーーーンと合図がきたら、王宮に突撃したいのでギリアム王子・・・お願いします。」
「わかった。それにしても、君たちは頼りになるけど・・・どこまで陸地が割れずに残るかとヒヤヒヤするね。」