夢への道は恋の花道?
結婚の延期
テラスティン王国の内乱はギリアムたちの努力で落ち着いていった。
名産品の繊維についても、畑の管理の強化と国の許可書制度と監督下のもとでのみ栽培され、指定された一族のみ栽培できると条件をつけた。
「ここまでやってもまた悪用されることがあるかもしれない。
だが、この繊維工芸品を作らないとこんな小さな国は生きていけない。」
「ギリアム王子、観光地がきれいになったら観光収入も入りますし、これだけのきれいな自然や、朝陽や夕陽の海も味方があれば、映画の撮影とかファッションショーとかいろんな使い道がありますよ。」
「ミチルの方がずっとイディアムより商売上手そうだね。あはは。
ところで、響の傷が治ったら、ここで結婚式をあげていかないかい?
じつは、メラたちが君たちの結婚式の世話をしたくてしょうがないらしいんだ。」
「まぁ・・・そんなもったいない。」
「まだ、国が完全復活してないけど、だからこそ僕たちも自由に君たち庶民の結婚式に出席しやすいってこともあるだろう?
王族だとか関係なく、友人としての出席をしたいんだ。」
「あの・・・それなら、うちの妹とクランの式をしてあげていいですか?」
「げっ!!!ええっーーーー!ミチル何を言ってるんだ?
ミナトはまだ高校卒業してないのに・・・。」
「でも、ミナトは私と違ってしっかり者だし、クランは大人だわ。
私は、悪いけど・・・柏木さんが入院してる間に帰るわ。
それでちょっとやりたいことがあるの。」
「そんなことしたら柏木が鬼になっちまうぞ!
籍は日本でいれたんだろ?」
「じつはまだなの・・・。あはは。
柏木さんって日本人じゃなかったっていうか・・・ここの人だから。」
「ぬ、ぬぁにぃーーーーーー!!!あいつ、純日本系の見かけだけの外人かぁ!俺とまったく逆じゃないか。」
「ってことだから、私はもうちょっと独身を楽しみに帰るわ。
それで・・・時期がきたら・・・そのときはね・・・。」
「わかった。ミチルが彼とまずい別れを決意したのでないと思うなら、待ってるよ。
僕たちにはなんとなくわかる。
一緒に住んでいた時も、あっと驚かせるようなわくわくしているときの君の目は今と同じだった。
そのかわり、何をやったのかあとで教えてくれよ。」
「はい。」
「でも、ヒビキが気づいたらなんていえばいいのかしら?」
「メラ様・・・彼はほら、優秀な警察官だったんですよ。
簡単に私の居場所なんて見つけちゃいます。
先に帰ったってお伝えくださいな。」
「あら・・・なんかかわいそうだけど、おもしろそうね。ウフフ」
「メラ、そういうことを言っては・・・。まぁ確かに彼からは誰も逃れられないか。あははは。」
ということで、ギリアムたちは再会を約束してミチルを見送った。
イディアムは結局主犯ではなく、共犯扱いとされた。
主犯の男は東南アジアから日本、そしてテラスティンへの材料調達を指示していた男だった。
響の弟たちの会社は捜査のため半分以上停止している状態だったが、会社は存続できる状況にあった。
機械部品の工場はとくに何も変化がなく、ミチルの父はそのまま工場責任者として仕事を続けることができた。
KKエンタープライズはクランがモデル派遣会社として引き受けることになった。
そして、付属の服飾専門学校はKKエンタープライズからは切り離され、普通の学校法人として経営されることとなった。
名産品の繊維についても、畑の管理の強化と国の許可書制度と監督下のもとでのみ栽培され、指定された一族のみ栽培できると条件をつけた。
「ここまでやってもまた悪用されることがあるかもしれない。
だが、この繊維工芸品を作らないとこんな小さな国は生きていけない。」
「ギリアム王子、観光地がきれいになったら観光収入も入りますし、これだけのきれいな自然や、朝陽や夕陽の海も味方があれば、映画の撮影とかファッションショーとかいろんな使い道がありますよ。」
「ミチルの方がずっとイディアムより商売上手そうだね。あはは。
ところで、響の傷が治ったら、ここで結婚式をあげていかないかい?
じつは、メラたちが君たちの結婚式の世話をしたくてしょうがないらしいんだ。」
「まぁ・・・そんなもったいない。」
「まだ、国が完全復活してないけど、だからこそ僕たちも自由に君たち庶民の結婚式に出席しやすいってこともあるだろう?
王族だとか関係なく、友人としての出席をしたいんだ。」
「あの・・・それなら、うちの妹とクランの式をしてあげていいですか?」
「げっ!!!ええっーーーー!ミチル何を言ってるんだ?
ミナトはまだ高校卒業してないのに・・・。」
「でも、ミナトは私と違ってしっかり者だし、クランは大人だわ。
私は、悪いけど・・・柏木さんが入院してる間に帰るわ。
それでちょっとやりたいことがあるの。」
「そんなことしたら柏木が鬼になっちまうぞ!
籍は日本でいれたんだろ?」
「じつはまだなの・・・。あはは。
柏木さんって日本人じゃなかったっていうか・・・ここの人だから。」
「ぬ、ぬぁにぃーーーーーー!!!あいつ、純日本系の見かけだけの外人かぁ!俺とまったく逆じゃないか。」
「ってことだから、私はもうちょっと独身を楽しみに帰るわ。
それで・・・時期がきたら・・・そのときはね・・・。」
「わかった。ミチルが彼とまずい別れを決意したのでないと思うなら、待ってるよ。
僕たちにはなんとなくわかる。
一緒に住んでいた時も、あっと驚かせるようなわくわくしているときの君の目は今と同じだった。
そのかわり、何をやったのかあとで教えてくれよ。」
「はい。」
「でも、ヒビキが気づいたらなんていえばいいのかしら?」
「メラ様・・・彼はほら、優秀な警察官だったんですよ。
簡単に私の居場所なんて見つけちゃいます。
先に帰ったってお伝えくださいな。」
「あら・・・なんかかわいそうだけど、おもしろそうね。ウフフ」
「メラ、そういうことを言っては・・・。まぁ確かに彼からは誰も逃れられないか。あははは。」
ということで、ギリアムたちは再会を約束してミチルを見送った。
イディアムは結局主犯ではなく、共犯扱いとされた。
主犯の男は東南アジアから日本、そしてテラスティンへの材料調達を指示していた男だった。
響の弟たちの会社は捜査のため半分以上停止している状態だったが、会社は存続できる状況にあった。
機械部品の工場はとくに何も変化がなく、ミチルの父はそのまま工場責任者として仕事を続けることができた。
KKエンタープライズはクランがモデル派遣会社として引き受けることになった。
そして、付属の服飾専門学校はKKエンタープライズからは切り離され、普通の学校法人として経営されることとなった。