夢への道は恋の花道?
クリスは響のところへ行き、ミチルのことを話した。
「な、なんだって!そんなことになっていたとは。
写真なんてどうでもいい、今ミチルがあいつのところにいる方が問題だというのに・・・。」
「今、飛び込んでいって彼女をひきずってもどっても、マウグルの条件をきいたままの彼女じゃ、あなたがつらいわよ。」
「しかし、私がこのまま何も手を講じなければ寝取られるのも同然だ。
必ず、ミチルは取り返す!」
「まぁまぁ、ごちそうさまだこと。
ほんとにミチルがうらやましいわ、2人の男に取り合いされちゃうなんてね。
うふふふ。
はい、これあげる!発信機で盗聴器な相方ね。」
「ありがとう、感謝しますよ。」
「感謝より、愛がほしいんだけど・・・私。」
「それは申し訳ないけれど、余っていないんです。
ミチルがすべて持ち出してしまったのでね。」
「ほんっとに悔しいわ。じゃ、気をつけてがんばってね。」
「ああ、ありがとう。」
そして、響はミチルの様子を聴きながら2日ほど様子をみていた。
学校でのミチルはふだんと変わりなく、実習に没頭してがんばっていて友達とも普通に学生の会話を楽しんでいた。
「ねぇ、あなたのダンナ様のカフェに帰り行かない?」
「えっ!でも、私は行かないといけないところがあるし。」
「ちょっとだけダメ?じつはね・・・私、あのカフェでバイトしてる人が好きになっちゃって、少し前からメールでやりとりしてるんだよ。」
「そうなんだぁ。
彼は、大学の工学部なんだけどね、人並みにお付き合いはしたいって返事がきて、会えたら・・・ってね・・・。えへへ。」
「それで私についてきてほしいって?」
「そうなの、お願い!私会って、最初にどう話をきりだしていいかが困ってるの。
だから、あなたがはじめまして・・・ってつなげてくれると助かるんだけどなぁ・・・。ダメ?お願い。お願いしますっ。」
「わかったわ、最初だけよ。
私はお茶を飲んですぐ帰るわよ。」
「うん、ちゃんとお礼にあなたのお茶代とお菓子のおみやげも私持ちであげるから。お願い。」
そういわれて、ミチルは友人の頼みをきくことにした。
響に会ったらどうしようかと思う部分はあるけれど、響の実力ならとっくに自分の前に現れてもおかしくないのに、現れないのは怒っているからだと判断したからだった。
(逢いたくもないのよね・・・もう。)
放課後、ミチルは友人といっしょにカフェまで出かけ、予定通りに友人の彼氏に挨拶をした。
しかし、注文したものを持ってきたのは響だった。
「そ、そんな・・・。」
「どうぞ。・・・あ、お客様には特別席をご用意しています。
専属の担当もあちらで待っておりますので、申し訳ございませんが特別席の方へ移動願えますか?」
ミチルの友人は特別席にいる彼を見て、すごく喜んだ様子で響にお礼を言った。
「ありがとうございます。おふたりのご厚意がとてもうれしいです。」
そういって特別席へとさっさと移動していった。
ミチルがその隙に店を出ようと席を立ち上がろうとすると、響がそれを制して声をかけてきた。
「お客様には少しお時間をいただきたいんですけどね。
もう、帰ってくる気はないんですか?
どうして連絡してくれないんです?」
「それは・・・言えません。ごめんなさい。
響さんが怒ってるなら、私のことは・・・もうほっとい・・・」
「放っておけないから、ここで捕まえたんです。
来てくれてどんなにうれしかったか。」
「え・・・。怒ってないの?」
「ミチルが何もなくして裏切り行為なんてするわけない。
そもそも、あなたは私を放りだして、ひとりでここにいて勉強してた人ですからね。
今更、また逃げても必ず会う気はあります。
ずっと逢いたかった。
ただ、私だって無理やりなことをして嫌われたくはない。
そこがひっかかって考えていたんです。
事情を説明してもらえませんか?」
「それは言えないの。それともう少し・・・もうしばらく、私にはかまわないでいてくれない?」
「私は信用おけない男ですか?」
「ちがうの、そうじゃなくて・・・私が申し訳ないの。
愛されるわけないの。
だから、あきらめてくれてもいいから。」
「じゃ、これだけ。ミチルの気持ちだけ聞きたいんです。
ミチルは私が死んだら、泣いてくれますか?」
「な、何言ってんの?
なんでそんな話がとんでいっちゃうの?
死んだらダメ!死んだら泣かない、泣いてなんかやらない。
バカって言うわ。
絶対死なないが前提だってお互い話したじゃない。
死ぬなんて許さないから。」
「ふふっ了解です。
じゃ、お茶を飲んでいってください。
いつか、また逢いましょう。」
「えっ?行っちゃうの?」
「はい、仕事中ですから。
そうそう、これ、持っていってください。では・・・お気をつけて。」
「な、なんだって!そんなことになっていたとは。
写真なんてどうでもいい、今ミチルがあいつのところにいる方が問題だというのに・・・。」
「今、飛び込んでいって彼女をひきずってもどっても、マウグルの条件をきいたままの彼女じゃ、あなたがつらいわよ。」
「しかし、私がこのまま何も手を講じなければ寝取られるのも同然だ。
必ず、ミチルは取り返す!」
「まぁまぁ、ごちそうさまだこと。
ほんとにミチルがうらやましいわ、2人の男に取り合いされちゃうなんてね。
うふふふ。
はい、これあげる!発信機で盗聴器な相方ね。」
「ありがとう、感謝しますよ。」
「感謝より、愛がほしいんだけど・・・私。」
「それは申し訳ないけれど、余っていないんです。
ミチルがすべて持ち出してしまったのでね。」
「ほんっとに悔しいわ。じゃ、気をつけてがんばってね。」
「ああ、ありがとう。」
そして、響はミチルの様子を聴きながら2日ほど様子をみていた。
学校でのミチルはふだんと変わりなく、実習に没頭してがんばっていて友達とも普通に学生の会話を楽しんでいた。
「ねぇ、あなたのダンナ様のカフェに帰り行かない?」
「えっ!でも、私は行かないといけないところがあるし。」
「ちょっとだけダメ?じつはね・・・私、あのカフェでバイトしてる人が好きになっちゃって、少し前からメールでやりとりしてるんだよ。」
「そうなんだぁ。
彼は、大学の工学部なんだけどね、人並みにお付き合いはしたいって返事がきて、会えたら・・・ってね・・・。えへへ。」
「それで私についてきてほしいって?」
「そうなの、お願い!私会って、最初にどう話をきりだしていいかが困ってるの。
だから、あなたがはじめまして・・・ってつなげてくれると助かるんだけどなぁ・・・。ダメ?お願い。お願いしますっ。」
「わかったわ、最初だけよ。
私はお茶を飲んですぐ帰るわよ。」
「うん、ちゃんとお礼にあなたのお茶代とお菓子のおみやげも私持ちであげるから。お願い。」
そういわれて、ミチルは友人の頼みをきくことにした。
響に会ったらどうしようかと思う部分はあるけれど、響の実力ならとっくに自分の前に現れてもおかしくないのに、現れないのは怒っているからだと判断したからだった。
(逢いたくもないのよね・・・もう。)
放課後、ミチルは友人といっしょにカフェまで出かけ、予定通りに友人の彼氏に挨拶をした。
しかし、注文したものを持ってきたのは響だった。
「そ、そんな・・・。」
「どうぞ。・・・あ、お客様には特別席をご用意しています。
専属の担当もあちらで待っておりますので、申し訳ございませんが特別席の方へ移動願えますか?」
ミチルの友人は特別席にいる彼を見て、すごく喜んだ様子で響にお礼を言った。
「ありがとうございます。おふたりのご厚意がとてもうれしいです。」
そういって特別席へとさっさと移動していった。
ミチルがその隙に店を出ようと席を立ち上がろうとすると、響がそれを制して声をかけてきた。
「お客様には少しお時間をいただきたいんですけどね。
もう、帰ってくる気はないんですか?
どうして連絡してくれないんです?」
「それは・・・言えません。ごめんなさい。
響さんが怒ってるなら、私のことは・・・もうほっとい・・・」
「放っておけないから、ここで捕まえたんです。
来てくれてどんなにうれしかったか。」
「え・・・。怒ってないの?」
「ミチルが何もなくして裏切り行為なんてするわけない。
そもそも、あなたは私を放りだして、ひとりでここにいて勉強してた人ですからね。
今更、また逃げても必ず会う気はあります。
ずっと逢いたかった。
ただ、私だって無理やりなことをして嫌われたくはない。
そこがひっかかって考えていたんです。
事情を説明してもらえませんか?」
「それは言えないの。それともう少し・・・もうしばらく、私にはかまわないでいてくれない?」
「私は信用おけない男ですか?」
「ちがうの、そうじゃなくて・・・私が申し訳ないの。
愛されるわけないの。
だから、あきらめてくれてもいいから。」
「じゃ、これだけ。ミチルの気持ちだけ聞きたいんです。
ミチルは私が死んだら、泣いてくれますか?」
「な、何言ってんの?
なんでそんな話がとんでいっちゃうの?
死んだらダメ!死んだら泣かない、泣いてなんかやらない。
バカって言うわ。
絶対死なないが前提だってお互い話したじゃない。
死ぬなんて許さないから。」
「ふふっ了解です。
じゃ、お茶を飲んでいってください。
いつか、また逢いましょう。」
「えっ?行っちゃうの?」
「はい、仕事中ですから。
そうそう、これ、持っていってください。では・・・お気をつけて。」