夢への道は恋の花道?
そして響はさっさと店の奥へともどっていってしまった。
ミチルはあっけにとられたまま、座っていたが、お茶を飲みほしてふと、響が置いて行った女子中学生どうしでやりとりするようなおり方をした便箋を広げてみた。
(なんで、封筒にいれなかったのかしら?こんな女の子みたいなこと・・・)
「えっ!!!?」
手紙を広げてみると、響からの愛情のこもったメッセージが書かれていた。
『口に出していえないならば・・・と書いてみました。
私の気持ちはどんなことがあろうと変わりはしないことはご存じなんですよね。
ベッドで一夜をともにしたときのことを覚えていますか?
君はすべてを委ねてくれましたね。
ずっと信じています。つらくても君は頑張る人、頑張れる人だから信じます。
だからミチルも私をもっともっと信じてください。
不安にならないで、頼っていてください。 響』
(ありがとう・・・響さん。)
ミチルは便箋を元通りに折って鞄にいれ、マウグルの家へもどった。
「どこか寄り道してたの?」
マウグルはいきなり、質問してきた。
ミチルは友人の恋の手助けをしたことを話すと、マウグルは少し笑顔になって
「恋のキューピッドなんて楽しそうだね。
気持ちが通じ合っている相手なら、きっかけを与えてあげることは重要だからね。
僕たちのきっかけは、ちょっと歪んでたかもしれないけど、いずれ輝かしい道に出ると思うよ。」
「輝かしい道?」
「そうさ、僕たちは同じ目標がある。
しかも、違う感性で、センスも違うけど、尊重しあっている。
これは最高の作品ができあがると思わない?
僕はワクワクしてるよ。
君と僕との個性がぶつかりあって、反発してできる作品や融合してできる作品がみんなの目にとまって、絶賛されるんだ。」
「そう、マウグルはそういう目的があったから私に声をかけてきたんだ。」
「まあね。専門学校で同じ目標もってやってるヤツらはみんな友人であってライバルだろう?
でも、君はライバルだと思えなかった。
明るくて、楽しそうに作業してるところが輝いていた。
僕のそばでいっしょにコンクールやショーに出す作品を作ってほしいんだ。」
「でも私は・・・私は柏木響の妻です。
あなたの目標が作品なら、共同製作のパートナーとして同じお店で能力を発揮しあえばいいんじゃないの?」
「それじゃ嫌だから、ここに居させてる!」
「でも、このままじゃどうしようもないことくらいわかってるよね。」
「ああ。響に離婚届を書かせるさ。
君を奪ってね・・・。」
「なんですって!近寄ったらかみついてやるから!」
「あははは。元気な君は魅力的だ。
けど、あの男はダメだよ。
平気で人を殺すからね。君だっていつ殺されるかわからない。」
「そうね、テラスティン王国滞在時から実家にもどってここに来る前まで危険がいっぱいだったわ。
命が狙われることはあったけど、響さんたちが守ってくれたからこうやってここに私がいるわ。」
「悪運強いんだね。」
「そうよ。守った響さんが入院して、私がこのとおり元気よ。
私、そろそろ家に帰ろうと思うの。」
「写真を送り付けられてもいいんだな。」
「いいわ。それで離婚になるんだったら、仕方ないわ!」
「そうか・・・。だったら。
力づくで2人の写真を追加して送ってやろう。ふふふ。」
「いや、やめてよ!いやっ!」
ミチルはあっけにとられたまま、座っていたが、お茶を飲みほしてふと、響が置いて行った女子中学生どうしでやりとりするようなおり方をした便箋を広げてみた。
(なんで、封筒にいれなかったのかしら?こんな女の子みたいなこと・・・)
「えっ!!!?」
手紙を広げてみると、響からの愛情のこもったメッセージが書かれていた。
『口に出していえないならば・・・と書いてみました。
私の気持ちはどんなことがあろうと変わりはしないことはご存じなんですよね。
ベッドで一夜をともにしたときのことを覚えていますか?
君はすべてを委ねてくれましたね。
ずっと信じています。つらくても君は頑張る人、頑張れる人だから信じます。
だからミチルも私をもっともっと信じてください。
不安にならないで、頼っていてください。 響』
(ありがとう・・・響さん。)
ミチルは便箋を元通りに折って鞄にいれ、マウグルの家へもどった。
「どこか寄り道してたの?」
マウグルはいきなり、質問してきた。
ミチルは友人の恋の手助けをしたことを話すと、マウグルは少し笑顔になって
「恋のキューピッドなんて楽しそうだね。
気持ちが通じ合っている相手なら、きっかけを与えてあげることは重要だからね。
僕たちのきっかけは、ちょっと歪んでたかもしれないけど、いずれ輝かしい道に出ると思うよ。」
「輝かしい道?」
「そうさ、僕たちは同じ目標がある。
しかも、違う感性で、センスも違うけど、尊重しあっている。
これは最高の作品ができあがると思わない?
僕はワクワクしてるよ。
君と僕との個性がぶつかりあって、反発してできる作品や融合してできる作品がみんなの目にとまって、絶賛されるんだ。」
「そう、マウグルはそういう目的があったから私に声をかけてきたんだ。」
「まあね。専門学校で同じ目標もってやってるヤツらはみんな友人であってライバルだろう?
でも、君はライバルだと思えなかった。
明るくて、楽しそうに作業してるところが輝いていた。
僕のそばでいっしょにコンクールやショーに出す作品を作ってほしいんだ。」
「でも私は・・・私は柏木響の妻です。
あなたの目標が作品なら、共同製作のパートナーとして同じお店で能力を発揮しあえばいいんじゃないの?」
「それじゃ嫌だから、ここに居させてる!」
「でも、このままじゃどうしようもないことくらいわかってるよね。」
「ああ。響に離婚届を書かせるさ。
君を奪ってね・・・。」
「なんですって!近寄ったらかみついてやるから!」
「あははは。元気な君は魅力的だ。
けど、あの男はダメだよ。
平気で人を殺すからね。君だっていつ殺されるかわからない。」
「そうね、テラスティン王国滞在時から実家にもどってここに来る前まで危険がいっぱいだったわ。
命が狙われることはあったけど、響さんたちが守ってくれたからこうやってここに私がいるわ。」
「悪運強いんだね。」
「そうよ。守った響さんが入院して、私がこのとおり元気よ。
私、そろそろ家に帰ろうと思うの。」
「写真を送り付けられてもいいんだな。」
「いいわ。それで離婚になるんだったら、仕方ないわ!」
「そうか・・・。だったら。
力づくで2人の写真を追加して送ってやろう。ふふふ。」
「いや、やめてよ!いやっ!」