夢への道は恋の花道?
マウグルがミチルをソファーに無理やり押し倒したときだった。
ガシャーーーン!!!
「おわっ!うっ・・・くくっ・・・」
マウグルは突然、窓を破って侵入してきた黒ずくめの男にみぞおちに拳をいれられ、倒れてしまった。
そして、ミチルは黒ずくめの肩に担がれるようにして、マウグルの家を後にした。
「ねえ、もういいでしょ。下ろしてよ、響さん。」
「やはりバレてましたね。何も抵抗しないので、そうじゃないかと。」
「あたりまえでしょ。夫のにおいくらいわかってますもの。」
「あはははは、確かに。分かり合った事実がある。ふふっ」
「もう、こんなハデなことしたら、みんなわかっちゃうじゃない。」
「わかるようにやったんです。
マウグルがこれでわかってくれたなら、事を大きくしたりしませんが、攻撃してくるというなら全面対決します。
大切な奥さんを寝取られるわけにはいかないからね。」
「響さん・・・。信じてくれたのは本当にうれしかった。ありがとう。
あの手紙を読んで、とてもホッとして感動したわ。」
「そう。それはよかった・・・。」
響はミチルを車に乗せ、2人の我が家へともどったが、敷地に明らかに侵入者がいる気配が漂っていたため、べつの隠れ家へと向かった。
「ここは何?」
「別荘・・・と言いたいところですが、隠れ家かな。
クリスが手配して用意しておいてくれたところ。」
「えっ、クリスとの隠れ家なの?え・・・そんなことに?」
「なっ、何、勘違いしてるんだ!
クリスがこの前偵察に行ってくれて、こういうのも用意しておいた方がいいって勧められたんです。」
「ほんとかなぁ。」
「ほんとです!それが証拠に私にはこんな気の利いたプレゼントは用意できません。」
「うわっ・・・やだ。もう・・・。クリスったら。」
寝室には深紅のバラが派手やかに飾られ、ダブルベッドの横には男女の純白の夜着が並べておいてあった。
「私、帰る・・・。」
「なっ、何を言ってるんです!今夜はここにいないと危険だというのに。」
「だって、私よりきれいな人にこんなお膳立てされたくないんだもん。
きっとこれは・・・クリスが響さんとのために用意してたんだと思う。
わかるもの。クリスは響さんのこと・・・」
「ふふっ、奥さんが私のために嫉妬してくれる表情を見れるのは、すごくうれしいものですね。」
「やっぱり、ここから出ます。」
ミチルはすぐに部屋を出ようとしたが、響に腕をつかまれ、引き戻された。
そして、ミチルを抱きしめたままベッドへ倒れこんだ。
「どれだけ心配したと思ってる!盗聴して注意はしてたけれど、遅かったらと思うと・・・。
もう、嫌だ。追いかけたり、待つのはやめる。
テラスティンと日本で、君にはすごく迷惑をかけたし世話になったから望むことをさせてあげたいと思ったけど・・・。
やっぱりだめだ。抱きしめて理解しようなんてのも、もう限界。
日本に連れて帰る。」
「そんなぁ・・・せっかく勉強してたのに。」
「じゃ、マウグルのところにずっといるつもりなの?
彼と結婚して彼の夢をかなえてやるの?
私のことは忘れてしまうのかな・・・?」
「そんなことないわ。忘れられるわけないもの・・・。
ここだって気に入らないくらいなのに、忘れられるなら完全にあなたを無視してたわ。
・・・・・ごめんなさい。言うとおりにします。」
ガシャーーーン!!!
「おわっ!うっ・・・くくっ・・・」
マウグルは突然、窓を破って侵入してきた黒ずくめの男にみぞおちに拳をいれられ、倒れてしまった。
そして、ミチルは黒ずくめの肩に担がれるようにして、マウグルの家を後にした。
「ねえ、もういいでしょ。下ろしてよ、響さん。」
「やはりバレてましたね。何も抵抗しないので、そうじゃないかと。」
「あたりまえでしょ。夫のにおいくらいわかってますもの。」
「あはははは、確かに。分かり合った事実がある。ふふっ」
「もう、こんなハデなことしたら、みんなわかっちゃうじゃない。」
「わかるようにやったんです。
マウグルがこれでわかってくれたなら、事を大きくしたりしませんが、攻撃してくるというなら全面対決します。
大切な奥さんを寝取られるわけにはいかないからね。」
「響さん・・・。信じてくれたのは本当にうれしかった。ありがとう。
あの手紙を読んで、とてもホッとして感動したわ。」
「そう。それはよかった・・・。」
響はミチルを車に乗せ、2人の我が家へともどったが、敷地に明らかに侵入者がいる気配が漂っていたため、べつの隠れ家へと向かった。
「ここは何?」
「別荘・・・と言いたいところですが、隠れ家かな。
クリスが手配して用意しておいてくれたところ。」
「えっ、クリスとの隠れ家なの?え・・・そんなことに?」
「なっ、何、勘違いしてるんだ!
クリスがこの前偵察に行ってくれて、こういうのも用意しておいた方がいいって勧められたんです。」
「ほんとかなぁ。」
「ほんとです!それが証拠に私にはこんな気の利いたプレゼントは用意できません。」
「うわっ・・・やだ。もう・・・。クリスったら。」
寝室には深紅のバラが派手やかに飾られ、ダブルベッドの横には男女の純白の夜着が並べておいてあった。
「私、帰る・・・。」
「なっ、何を言ってるんです!今夜はここにいないと危険だというのに。」
「だって、私よりきれいな人にこんなお膳立てされたくないんだもん。
きっとこれは・・・クリスが響さんとのために用意してたんだと思う。
わかるもの。クリスは響さんのこと・・・」
「ふふっ、奥さんが私のために嫉妬してくれる表情を見れるのは、すごくうれしいものですね。」
「やっぱり、ここから出ます。」
ミチルはすぐに部屋を出ようとしたが、響に腕をつかまれ、引き戻された。
そして、ミチルを抱きしめたままベッドへ倒れこんだ。
「どれだけ心配したと思ってる!盗聴して注意はしてたけれど、遅かったらと思うと・・・。
もう、嫌だ。追いかけたり、待つのはやめる。
テラスティンと日本で、君にはすごく迷惑をかけたし世話になったから望むことをさせてあげたいと思ったけど・・・。
やっぱりだめだ。抱きしめて理解しようなんてのも、もう限界。
日本に連れて帰る。」
「そんなぁ・・・せっかく勉強してたのに。」
「じゃ、マウグルのところにずっといるつもりなの?
彼と結婚して彼の夢をかなえてやるの?
私のことは忘れてしまうのかな・・・?」
「そんなことないわ。忘れられるわけないもの・・・。
ここだって気に入らないくらいなのに、忘れられるなら完全にあなたを無視してたわ。
・・・・・ごめんなさい。言うとおりにします。」