夢への道は恋の花道?
再会と夢の国
隠れ家にミチルが3日ほど留まっている間に、響はマウグルの店を訪れた。
「あなたが僕に会いに来られるとはね・・・。」
「私は話をしにきた。うちの奥さんは勉強がしたくてこの地にやってきたのであって、ライバル学生に拉致されるために来たわけじゃない。
それに、君の恨みは私が受けるもの。だったら私をののしり、攻撃すればいいだろう。」
「もう、恨みなんてありませんよ。
そりゃ、優秀な警察官が兄を保護してくれたら、子どものときのように家族や兄弟とうまくやっていけるんじゃないか・・・なんて思ってたこともありますけどね。
だけど・・・もどってきた兄さんは薬でできあがった到底人間とは遠い生き物になっていた。
保護どころか、捕獲後即死状態だ。
それだけでも、ショックだったけど、僕にとっての地獄はその後の方だった。
親、親類縁者が僕に期待の重圧をかけてきた。
僕は普通に店の跡継ぎとして、自分の思う服を作ってお客さんに喜んでほしかったのに、いきなりファッション界を背負って生きていく道を用意されてしまった。
正直・・・僕ひとりではそんな目標担ぎきれない・・・。
そんな時見つけたんだ。
あの大事件の渦中にいたテラスティンのお妃候補が笑って実習してる姿をね。
この娘なら僕の荷物をきっと軽くしてくれるって思ったよ。
なのに、まさかの元警察官の出現・・・そしてまさかの夜襲だよ。
あ~ほんとに面白くないな・・・。
嫌いだから兄さんのところへ行ってもらおうかな。」
マウグルが合図をするなり、響の周りに銃を突きつける者が5人現れた。
「言いたいことはそれだけか。
私を殺せば君と家族の夢はもうかなわなくなりますよ。」
「大丈夫、証拠なんて残さないから。ふふふ。・・・・!!!!
何!?」
いつのまにかマウグルの首筋に冷たい銃口が当たっていた。
「仲間が居ただと・・・?」
マウグルはすぐに、響を狙う者たちを下がらせた。
「これでいいだろ?彼も下げてくれないか。」
「まぁ、彼だなんて失礼しちゃう。
バラの香りのする男なんてうちの弟くらいなものなのに。」
マウグルの前でクリスがにっこりと笑って銃口をおろしたのを見て、マウグルはすぐにクリスの手をとって叫んだ。
「あなたは、モデルのクリス!!!あなたがどうして?
いや、あの・・・ぼ、僕はあなたに居てほしい!」
「はぁ??」
「お、おぃ・・・」
「クリス、君もこの響の女なのかい?ああ~~~神様はひどい。
かわいい女性も絶世の美女も罪深い男のとりこだなんて!」
「勝手に罪を深くしないでくれ!
クリスは私の親戚でいろいろと手伝ってもらっています。」
「えっ、親戚なの?えっ・・・えっ・・・似てない?」
「まぁ説明すると長くなりますけど、ミチルの妹と彼女の弟が結婚したからが直接原因。」
「ああ~~じゃ、クリス、僕の望みをきいてください。
そしたら、もう僕はミチルに何もしません。」
「結婚なんて嫌よ。まだしたくないの。私はトップモデル目指してるんだから。」
「あ、わかります。はい・・・あの、僕の、いえ、うちの店の専属モデルとしてお付き合い願えませんでしょうか?
僕、あなたに似合うゴージャスで美しいドレスを作りたいんです。」
「な、なんか話が妙な方向に動き始めたか・・・・・?」
「そうねぇ、私の専用のドレス。ちょうどスポンサーがほしいと思ってたところだし、いいかも。
だけど・・・そこの裏のお兄さんたちを私に向かわせるのはやめてくれないかしら。
私は自由に生活したいから。」
「もちろんです。あなたを怖がらせたり絶対しません。
ああ~~~夢のようです。あなたのような美しい女性の協力をいただけるなんて!」
「ちょ、ちょっと待った。クリス、いいのか?」
「正規な仕事のパートナーですもの、私はかまわないわ。
それに・・・妙なことしたら、あなたも弟も黙っていないでしょう?
まぁ異性としての魅力はあなたの方がずっと上だけどねぇ。うふっ」
「なっ・・・と、とにかくミチルからは手を引いてくれるんだな。」
「うん。あ、いえ・・・はい。ミチルには本当に申し訳ないことをしたと心から謝罪します。」
「そうか。じゃ、事は荒立てないことにしよう。」
「本当にすみませんでした。あの、クリス・・・明日、店に来てくれませんか?僕のデザインをいろいろと見てもらいたいです。」
「わかったわ。エステに行ってから寄るから、妙なマネだけはしないでね。」
「も、もちろん。あなたがいれば、僕も一族みんなやる気が出ますから!」
「あなたが僕に会いに来られるとはね・・・。」
「私は話をしにきた。うちの奥さんは勉強がしたくてこの地にやってきたのであって、ライバル学生に拉致されるために来たわけじゃない。
それに、君の恨みは私が受けるもの。だったら私をののしり、攻撃すればいいだろう。」
「もう、恨みなんてありませんよ。
そりゃ、優秀な警察官が兄を保護してくれたら、子どものときのように家族や兄弟とうまくやっていけるんじゃないか・・・なんて思ってたこともありますけどね。
だけど・・・もどってきた兄さんは薬でできあがった到底人間とは遠い生き物になっていた。
保護どころか、捕獲後即死状態だ。
それだけでも、ショックだったけど、僕にとっての地獄はその後の方だった。
親、親類縁者が僕に期待の重圧をかけてきた。
僕は普通に店の跡継ぎとして、自分の思う服を作ってお客さんに喜んでほしかったのに、いきなりファッション界を背負って生きていく道を用意されてしまった。
正直・・・僕ひとりではそんな目標担ぎきれない・・・。
そんな時見つけたんだ。
あの大事件の渦中にいたテラスティンのお妃候補が笑って実習してる姿をね。
この娘なら僕の荷物をきっと軽くしてくれるって思ったよ。
なのに、まさかの元警察官の出現・・・そしてまさかの夜襲だよ。
あ~ほんとに面白くないな・・・。
嫌いだから兄さんのところへ行ってもらおうかな。」
マウグルが合図をするなり、響の周りに銃を突きつける者が5人現れた。
「言いたいことはそれだけか。
私を殺せば君と家族の夢はもうかなわなくなりますよ。」
「大丈夫、証拠なんて残さないから。ふふふ。・・・・!!!!
何!?」
いつのまにかマウグルの首筋に冷たい銃口が当たっていた。
「仲間が居ただと・・・?」
マウグルはすぐに、響を狙う者たちを下がらせた。
「これでいいだろ?彼も下げてくれないか。」
「まぁ、彼だなんて失礼しちゃう。
バラの香りのする男なんてうちの弟くらいなものなのに。」
マウグルの前でクリスがにっこりと笑って銃口をおろしたのを見て、マウグルはすぐにクリスの手をとって叫んだ。
「あなたは、モデルのクリス!!!あなたがどうして?
いや、あの・・・ぼ、僕はあなたに居てほしい!」
「はぁ??」
「お、おぃ・・・」
「クリス、君もこの響の女なのかい?ああ~~~神様はひどい。
かわいい女性も絶世の美女も罪深い男のとりこだなんて!」
「勝手に罪を深くしないでくれ!
クリスは私の親戚でいろいろと手伝ってもらっています。」
「えっ、親戚なの?えっ・・・えっ・・・似てない?」
「まぁ説明すると長くなりますけど、ミチルの妹と彼女の弟が結婚したからが直接原因。」
「ああ~~じゃ、クリス、僕の望みをきいてください。
そしたら、もう僕はミチルに何もしません。」
「結婚なんて嫌よ。まだしたくないの。私はトップモデル目指してるんだから。」
「あ、わかります。はい・・・あの、僕の、いえ、うちの店の専属モデルとしてお付き合い願えませんでしょうか?
僕、あなたに似合うゴージャスで美しいドレスを作りたいんです。」
「な、なんか話が妙な方向に動き始めたか・・・・・?」
「そうねぇ、私の専用のドレス。ちょうどスポンサーがほしいと思ってたところだし、いいかも。
だけど・・・そこの裏のお兄さんたちを私に向かわせるのはやめてくれないかしら。
私は自由に生活したいから。」
「もちろんです。あなたを怖がらせたり絶対しません。
ああ~~~夢のようです。あなたのような美しい女性の協力をいただけるなんて!」
「ちょ、ちょっと待った。クリス、いいのか?」
「正規な仕事のパートナーですもの、私はかまわないわ。
それに・・・妙なことしたら、あなたも弟も黙っていないでしょう?
まぁ異性としての魅力はあなたの方がずっと上だけどねぇ。うふっ」
「なっ・・・と、とにかくミチルからは手を引いてくれるんだな。」
「うん。あ、いえ・・・はい。ミチルには本当に申し訳ないことをしたと心から謝罪します。」
「そうか。じゃ、事は荒立てないことにしよう。」
「本当にすみませんでした。あの、クリス・・・明日、店に来てくれませんか?僕のデザインをいろいろと見てもらいたいです。」
「わかったわ。エステに行ってから寄るから、妙なマネだけはしないでね。」
「も、もちろん。あなたがいれば、僕も一族みんなやる気が出ますから!」