初恋はイケメンヤンキー
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「水沢くん、どこにいるんだろう」



あたしは那智ちゃんと廊下を歩きながら、1番の問題点を那智ちゃんに問いかけた。



「んー。アイツら、さっき屋上に行くとか言ってたから、まだ屋上にいるかも」



おぉっ!



あたしが全然わからなかったことを、いとも簡単に!



助かった〜。



でも…。



「そっか。あのさ、あたし屋上って行ったことないよ」



「え!?行ったことないの!?」



「うん。だって屋上って出入り禁止になってるでしょ?」



はぁ、と那智ちゃんはため息を吐いてからあたしに言った。



「このマジメヤロー」



マ…マジメヤローって…。



那智ちゃん、少々お口が悪いのでは?



それより…。



「そんなにマジメじゃないもんっ」



あたしはそう言ってプイと横を向いた。



「いやいや、認めなさい!ほらっ、こちょこちょこちょこちょ〜」



「ひゃっ、きゃあ!ははっ、あははははっ」



那智ちゃんがわき腹をくすぐってきた。



「認めろー、認めろー」



なんか呪文(?)まで唱え始めたし。



「あははははっ!〜ギブギブ!認めっははっ…認めますー!」



あたしが観念すると、那智ちゃんは少しいばって



「それでよし」



と言った。



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