初恋はイケメンヤンキー
「友達?」



「そー。それ以外の何でもねーよ」





オレは自分の気持ちには触れずに、説明した。



「ふーん。…じゃあさ」



母さんはズイッと顔をいっそう近づけてコソッと言った。



「あの子のこと好き?」



……。



は?



好き?



好きだけど……。



チラッと横を見ると、すげーニヤニヤしてるキモい母親がいた。



その顔を見た瞬間に思った。



コイツにはぜってぇ言いたくねぇ!!!



オレが真実を突き止めようとグイグイ迫ってくる母親と奮闘していると、少し遠慮がちな日野の声が聞こえた。



「あの~…」
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