初恋はイケメンヤンキー
ゆっくりと目を開けてみると…。



「え!!」



あたしが予想していた人数よりもはるかに大勢の人がいた。



お、多すぎでしょ!



ざっと100近くいるのかな。



屋上が占領されてる状態になってる。



しかもヤンキーとギャルばっかり…。



もう、ヤダー。



泣きそう…。



ていうか、足がすくんじゃって動けない。



こんなあたしとは反対に、那智ちゃんはあたしの手を引きながら屋上に出る。



あたしは那智ちゃんに手を引かれながら、なんとか歩いていく。



「水沢いるー?」



「あ、あれっ?那智じゃん」



「おー。久しぶりだね」



「おぅっ。そうだ、水沢ならあっちにいるぞ」



「ホント?ありがとっ」



那智ちゃんが水沢くんの居場所を聞くと、1番近くにいた赤髪のヤンキーが答えてくれた。



那智ちゃん、すごい。



あの人と親しそうだったけど、ああいう人とも話したりするんだ。



ホント、尊敬してばっかりだな。



那智ちゃんはずっとあたしの憧れだよ。






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