初恋はイケメンヤンキー
〜圭斗said〜



「オレが保健室連れてく」とか言ったけど、心臓やべぇ!



バクバクいってるよ!



てか、立てねーのに大丈夫って言うとか、コイツどんだけ優しいんだよ。



ーヒョイッ



うぉっ。



軽っ!



「ちょ、水沢くん?!」



「んー?」



「お、おおお姫様抱っことか…その、恥ずかしいっ」



ははっ。



日野のヤツ慌ててやんの。



いや、照れてんのか?



あ〜、も〜。



ホント、いちいち可愛いんだよ!



「大丈夫だから〜。歩けるから〜。降ろして〜」



なんだそれ。



「さっき立てなかったじゃねーか」



「うぅ〜。それはぁ…」



ほら大丈夫なんてウソだ。



「あのさ、日野」



保健室へ向かって歩き出す。



「うん?」



「オレにはウソ吐くなよ」



「え?」



ほら、日野もビックリしてるし…。



でも、ホントのことだしな〜。



「や、さっきの忘れて。なんでもねーから」



「んー、わかった」
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