初恋はイケメンヤンキー
あ〜!



ドキドキ止まれ〜!!



ったく。



オレは乙女か!



バカなことを考えているうちに、保健室に到着。



ーガラッ



「先生、いるー?」



「はいはい、いるわよー」



「なんか冷やすもんちょーだい」



「いいわよ〜。ちょっと待ってね」



オレは待っている間に、日野をベッドへ降ろした。



「ありがと…ございます」



〜っ!!



日野の顔が真っ赤だ!



え、何この反応。



めっちゃ可愛い。



「どーいたしまして」



「はい、これ」



「あ、どうも。日野、ほれっ」



「え、あ、ありがとぉ」



ははっ。



あたふたしてる。



氷が入った袋を軽く投げただけなのに。



ホント目が離せねーや。



「あなたたちには悪いんだけど、私今から出張で保健室空けるから、戸締りよろしく!」



「えー、めんど「じゃ!」



…おい。



人の話最後まで聞けねーのかよ、あのばばあ。



ークイクイッ



ん?



なんだ?



カッターシャツの袖を誰かが引っ張ってるような…。



うわ!



日野じゃん!



「どした?」



がんばって平静を装う。



「あたし戸締りしとくから、もう戻っていいよ?」
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