初恋はイケメンヤンキー
「ちーなーつー!」



「な、那智ちゃん?!どうしたの?」



今、授業中じゃ…。



「どうしたのじゃないわよ!2時間も授業来なくて心配したんだよ!?」



「え…。えー!!」



う、うそ…。



そんなに長く保健室にいたの?



「水沢くん、チャイム聞こえてた?」



「ふつーに聞こえてたけど?」



え!



あたしは聞こえなかったんだけど!?



なんでなんで?



「まさか千夏。チャイム聞こえてなかったの?」



「うぅ、那智ちゃん鋭い…」



なんでそう簡単に当てるのよ〜。



「まじかよ!ははっ。日野ってたまにバカだよな」



がーん。



水沢くんにバカって言われちゃったよ。



それより。



「なんでチャイム鳴ったの教えてくれなかったの?」



「ん?それは〜…秘密」



「え!なんでー?」



「なんでもー?」



そう言って水沢くんは意地悪に笑った。



む〜。



気になるじゃんかー。



「ねぇ、アンタたちいつの間にそんなに仲良くなったの?」



「「え?」」



「あははっ。ハモってるし、どんだけ仲良くなったのよ」



仲良い?



あたしと水沢くんが?
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