初恋はイケメンヤンキー
もっと一緒にいたいよ。



補習までなんかじゃなくて、ずっと近くで水沢くんを見てたい。



「日野、終わった―」



「はーい。じゃあ丸つけるね」



「おうっ。今回は自信あるんだ!」



「ホント!?楽しみ」



えっと、答え答え。



1問目、正解。



2問目も。



3問目も...。



次々とノートに丸が増えていく。



「ど、どうだ?」



うそ...。



「す、すごいよ!水沢くん!」



「え!」



「全問正解!」



「えーーーー!!!!よっしゃあ!!」



二人でハイタッチをして喜んだ。



水沢くんはガッツポーズをしたり、飛び跳ねたりして、すごくうれしそうだった。



よかった。



水沢くんにこんなに喜んでもらえて。



これならもっともっとがんばってテストなんか楽勝で解けちゃうくらいにしてあげたいな。



......。



でも、補習ありでもなしでも、あと1週間したらこの時間は無くなっちゃうんだよね。



はあ。



補習なんてこなければいいのに...。



< 42 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop