初恋はイケメンヤンキー
ーバンッ



いきなり勢いよくドアが開いた。



ービクッ



「な、何?!」



あたしはベッドから飛び降りた。



「ちーなーつー」



「え、お姉ちゃん?」



「ただいま」



ホントに?



ホントにお姉ちゃんなの?



「おかえりー!奈々は?!」



「おい。姉が帰ってきて、いう言葉がそれか」



「だってー」



奈々っていうのはあたしのお姉ちゃん(早苗(サナエ))の娘。



まだ1歳ですっごくかわいいの!



お姉ちゃんが帰ってきたときの、あたしの楽しみは奈々の面倒をみること。



「お姉ちゃん、奈々どこー?」



「ん?奈々だったら下でお母さんたちがあやしてるけど」



「じゃ、あたしも下行こー」



「ちょっと待った」



「え?!」



あたしが部屋から出ようとすると、強制的に座らされた。



早く奈々のとこ行きたいのにー…。



「ねぇ、千夏。あんた恋諦めようとしてない?」



え?!



なんでわかるの?!



あたし、好きな人ができたことも言ってないのに。



「お姉ちゃんって、もしかしてエスパ「ちがうわ!」



ですよね〜。



「じゃあ、なんでわかったの?」



「んー…カン」



か、カンですか。



「でも、今の反応だと当たってるみたいだね」



「ん〜、うん」



なんでそんなカンだけは鋭いかな〜。



「なんで諦めるの?」



うわっ。



いきなり本題?!



どうしよう。



言うべきなのかな?



でも、お姉ちゃんなら恋愛経験多いし、ちょっとは参考になることがあるかも。
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