初恋はイケメンヤンキー
「水沢くん、おはよ」



「ん〜、おはよ」



眠そうに伸びをしている。



それにしても、よく寝るなぁ。



まだお昼なのに…。



「じゃなくて、どうしたんだよ、日野」



「あ、そうそう!あたしの玉子焼きがなくなったの!」




「…あ〜、それオレだ」



……。



今、なんて…?



「オレだ」って言った?



……。



「えーーーーーー!!!!」



「うるせっ」



「水沢くんが食べたの?!」



「おう。うまかったぜ。ごちそーさん」



うっそ〜。



「でも、やっぱ玉子焼きっていったら砂糖だよな〜」



あ、あたしと同じだ。



「だよね。甘いやつのほうがおいしい」



「同感。てか、わりぃな。オレ、腹減ってたからつい手が伸びて…」



そうだったんだ。



もう12時すぎてるもんね。



「ううん、いいよ」



「サンキュ」
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