初恋はイケメンヤンキー
素早くお弁当を開ける水沢くん。



はやっ!



てか、玉子焼き先に食べるんだ。



てことは、水沢くんは好きなものを最初に食べる人なのかな?



…って、何考えてんのよ。



あたしは変態か!



…そういえば、味どうなんだろ?



さっきから無口のまま食べ続けてるけど…。



もしかして美味しくなかったのかな?



あたしもお弁当を開いて食べ始める。



うん、いつもと味は変わらないけど…。



あっという間に水沢くんはお弁当を食べ終えてしまった。



「ふぅ〜」



「ど、どうだった?」



「ん〜?」



う〜、すごく気になるけど、緊張するよ〜!



どうなんだろう?



「すっげー美味かった!」



あたしはその言葉に、さっき俯いていた顔をパッと上げた。



「ほんと?!」



「当たり前」



笑顔でそう言う水沢くん。



やばい。



うれしいよぉ。
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