初恋はイケメンヤンキー
「何?!何なの!この可愛らしいお手紙は!!」



あー、うるせー。



1人でぎゃーぎゃー言いやがって。



「てめぇは乙女か!」



オレは思わず姉貴にツッコミを入れた。



まぁ、姉貴がボケたわけじゃねぇけど。



「乙女よ!」



…うわぁ、まともに答えたよ。



我が姉ながらちょっと引くわぁ。



オレは冷めた視線を姉貴に送った。



〜数分後〜



「姉貴」



オレに背を向けたままの姉貴に声をかける。



「姉貴!」



どれだけ大きな声で呼んでもこちらを向かない。



「てめぇいつまでその手紙読んでんだよ!」



痺れを切らして、姉貴から手紙を奪い取った。



「あー、まだ読んでる途中だったのに!」



「知るか!どんだけ読んでんだよ!」



「50回よ!」



「そのまともに答えんのやめろ!」



「やめないよ!」



いや、やめないってなんだ?



「っだー!もう、出てけ!」



オレは姉貴の背中を押して、無理矢理部屋から出した。



…いや、出そうとした。



しかし、そんなオレの顔面にあるものが飛んできて、阻止されてしまった。



あぁ、忘れてた…。
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