初恋はイケメンヤンキー

～日野said〜
あー、ついに言っちゃった。



結局、手渡しで手紙渡したし…。




もー、恥ずかしいよぉ…。



そんなことを考えながらベッドの上でゴロゴロと転がる。



〜ピロリン♪



ービクッ



な、何？！



あたしは飛び起きて、キョロキョロと見回した。



…あ、スマホか。



「え？！」



あたしの真横でチカチカと光っているスマホには、「水沢くん」の文字。



な、なんで？！



別に用なんてないはずなのに！



はっ。



まさか手紙の返事？！



いやいや、返事はもっと先のはず。



じゃあなんで電話なんか…？！



…って早く出ないと切れちゃう！



せっかくの水沢くんからの電話が！



あたしは素早くスマホをとって、通話ボタンを押した。



ドキドキしながら耳にあてる。



「も、もしもし？」