お嬢様生活
俺らが立ち上がれるようになったのは

あおいが秋ちゃんを川瀬から解放した時。

あおいは我を見失い、

川瀬の上に乗りかかり殴っていた。

口元は切れ、目の上からは大出血。

体はあざだらけで意識のない川瀬。

血の海で一人、狼のように狂ったあおいは、

ただひたすら殴り続けていた。

このままでは死んでしまんじゃないか。

そう思うぐらいに。

狂ったあおいを俺と純はとめ、

あおいの顔を俺は思いっきり殴った。

白の特攻服は気味悪いほど濃い赤。

・・・

死にそうな眼をして川瀬を睨みつける。

そんなあおいを俺はカッコいいと思った。

それはきっと彩音も純もだろう。
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