お嬢様生活
でも、純は

私を秋として見てくれた。

清水 秋でも私を一人の人として

友達として平等に。

とっても嬉しかったんだよ

「ありがとね、純」

「んっ!?」

独り言でつぶやいた微かな私の声が

純の耳に届いたかなんて分からない。

それでも、純と出会えたこと

友達になれたこと

全てがうれしくて。

「もうすぐ、学校つくね」

私の不安も、純の笑顔で去っていく。

ついてしまう、学校に。

みんなはどんな反応をする?

どのように私に話しかける?

怖くて、不安で押しつぶされそう

私が本郷 秋だから・・・

「大丈夫よ、

 あたしが秋を守ってあげる。」

ありがとうね、純

今も、昔も
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