お嬢様生活
生まれた時から

私と貴人は婚約者。

本郷家と龍御路家。

親同士の決めた政略結婚かな?

それでも、私達はいつも一緒だった。

決められた道でも

私は貴人が大好きだった。

貴人も私を好きだと言ってくれた。

中学2年の頃までは・・・。

中学3年の初め。

初めて貴人が女遊びをしている事を知った。

貴人を目で追うたび

その横にはいつも女の子がいた。

いつも貴人に肩を抱かれていたのは

綾小路 麗さん。

優しくて、気さくで

そして綾小路財閥の一人娘。

龍御路と並ぶ大きな財閥だった。

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