四竜帝の大陸【赤の大陸編】
第十二話
この部屋は。
ぽっこりとしたお腹を震わせながら、床に倒れている真珠色の竜が、ハクが。
私を、待っていてくれたこの部屋は。
青灰色の石を使って組み上げられ、曲線の美しい鉄器でデコレーションされた暖炉には火は燃えていなかったけれど……あたたかかった。
大きな窓から見えるのは、伸びやかに茂る緑。
葉の間を日差しが泳ぎ、キラキラと室内へとこぼれる。
朱色のマーブル模様を持つ光沢のある石で出来ていてる壁にも床にも、音も無く陽が駆けて足跡を残していく。
陽が。
やわらかな温度と光を、この場所に与えてくれて。
室内には優しいあたたかさが、満ちていた。
そのあたたかさは、肌から感じる温度だけじゃなくて……。
あ。
そうか。
いるから。
貴方が、いるから。
貴方がいる、いてくれるから。
ここは。
ここも。
あたたかい。
ぽっこりとしたお腹を震わせながら、床に倒れている真珠色の竜が、ハクが。
私を、待っていてくれたこの部屋は。
青灰色の石を使って組み上げられ、曲線の美しい鉄器でデコレーションされた暖炉には火は燃えていなかったけれど……あたたかかった。
大きな窓から見えるのは、伸びやかに茂る緑。
葉の間を日差しが泳ぎ、キラキラと室内へとこぼれる。
朱色のマーブル模様を持つ光沢のある石で出来ていてる壁にも床にも、音も無く陽が駆けて足跡を残していく。
陽が。
やわらかな温度と光を、この場所に与えてくれて。
室内には優しいあたたかさが、満ちていた。
そのあたたかさは、肌から感じる温度だけじゃなくて……。
あ。
そうか。
いるから。
貴方が、いるから。
貴方がいる、いてくれるから。
ここは。
ここも。
あたたかい。