四竜帝の大陸【赤の大陸編】
第二話
「くっ……あははは! そんな迷信、あたしは信じちゃないよ!」
明るい茶色の瞳が、線のように細まり。
真っ赤な唇からは、笑い声。
「だって、竜族を食べて不老長寿になれるとしたら、あんたら竜族はとっくに人間に食べ尽くされて絶滅してるでしょ? あんたが起きたら繋いでおくように、アリシャリに言われてるのよね」
私の胸から手を放し、彼女はそう言うと。
「たしか、ここに……」
私の背後に積まれた木箱に手を伸ばし蓋を開け、視線を私から外さずに手探りで中から何かを……。
「あったあった。人間用じゃなくて大型獣用のを使えってアリシャリが……」
彼女が木箱から引きずり出したのは、黒い鎖だった。
それは、犬を繋ぐものなんかとは比べ物にならないほど太くて……。
重量感のあるジャラリという音に、ぞっとした。
あれを私に!?
冗談じゃないっ、そんなの!
「ッツ!?……、、、……、、、!」
「こら、待ちな!」
逃げようとした私は頭を上から押さえつけるように掴まれ、うつぶせに地面へと押さえ付けられた。
それでも逃げようと手足を動かすと、彼女は私の背にまたがって体重をかけて……。
「…、、、!!!」
「暴れるんじゃないよ! この蜥蜴女!」
「さっきからうるさいんだよ、おばさんっ!!」
え?
「さっきから一人でしゃべりまくって、うるさい!」
いきなり第三者、しかも子供……少年の声?
「シャ、シャデル様……どうして、ここに?」
「荷の後ろに隠れてた。アメ達とかくれんぼしてたんだ……荷側の幕をずらして裏手から入ったから、それがここで寝てたなんて気が付かなかった」
丈の長いアイボリーの貫頭衣を着た10才前後の少年が、木箱とテントの隙間から現れた。
明るい茶色の瞳が、線のように細まり。
真っ赤な唇からは、笑い声。
「だって、竜族を食べて不老長寿になれるとしたら、あんたら竜族はとっくに人間に食べ尽くされて絶滅してるでしょ? あんたが起きたら繋いでおくように、アリシャリに言われてるのよね」
私の胸から手を放し、彼女はそう言うと。
「たしか、ここに……」
私の背後に積まれた木箱に手を伸ばし蓋を開け、視線を私から外さずに手探りで中から何かを……。
「あったあった。人間用じゃなくて大型獣用のを使えってアリシャリが……」
彼女が木箱から引きずり出したのは、黒い鎖だった。
それは、犬を繋ぐものなんかとは比べ物にならないほど太くて……。
重量感のあるジャラリという音に、ぞっとした。
あれを私に!?
冗談じゃないっ、そんなの!
「ッツ!?……、、、……、、、!」
「こら、待ちな!」
逃げようとした私は頭を上から押さえつけるように掴まれ、うつぶせに地面へと押さえ付けられた。
それでも逃げようと手足を動かすと、彼女は私の背にまたがって体重をかけて……。
「…、、、!!!」
「暴れるんじゃないよ! この蜥蜴女!」
「さっきからうるさいんだよ、おばさんっ!!」
え?
「さっきから一人でしゃべりまくって、うるさい!」
いきなり第三者、しかも子供……少年の声?
「シャ、シャデル様……どうして、ここに?」
「荷の後ろに隠れてた。アメ達とかくれんぼしてたんだ……荷側の幕をずらして裏手から入ったから、それがここで寝てたなんて気が付かなかった」
丈の長いアイボリーの貫頭衣を着た10才前後の少年が、木箱とテントの隙間から現れた。