四竜帝の大陸【赤の大陸編】
「無理よ。私は強欲で、嫌な女だから」

いったい、いつ。
このような。

「ねぇ、なぜ貴方は四竜帝とは寝ないの?」

自嘲な笑いを、これは覚えたのだろう?


「…………では訊くが」

我は。
四竜帝等の傍にいながら。
何も見ず、気づかず。
ただ、そこに居ただけ。

「お前は子と交尾を、性交をするか?」

りこ。
りこよ。

「しないわ」

貴女に会い、我は変わった。

「お前はこの世で最もあれを愛しているのに? そのダルフェに誘われ、請われてもか?」

貴女に愛され、我は変わった。

「ヴェルヴァイド! それ以上言ったら、怒るわよ!?」

貴女の愛が我を変え、我の『世界』を変えたのだ。





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