刹那腐レンズ【あたしとあいつ】
先祖が居て、親たちがこの町に来て、この町に生まれて、この学校へ通った。
そしてこのクラスに集まった。

偶然か・・・

必然か・・・

求められてきたのか、求めてきたのか?

欲しかったのか、もう持っていたのか?

スキなのか、嫌いなのか?


別れる運命なのか、また逢える運命なのか。


もう逢えないのですか?



きっと出会ったときから分かっていた。
こんな風になるって。
スキだからより辛いんだよ。
出会ったときはそのなんじゃなくても・・・
いざ離れると苦しいんだ。

男や女とか・・・全く気にしてなかったし。
どんなときも笑って、楽しかった。

一緒に居るだけで十分だったのかな?


 でも、それは一年だけ。
いくら密度が濃くても、やっぱり1年だけなんだよ。

だから・・・

男女の友情は続かないんだよ。
あたしの友情が愛情に変わっても無意味だったんだよ。


あたしの勘違いでいいの・・・
あいつ以外の勘違いで・・・


・・・もう、いいの・・・。

 でも、憎めないんだよ。
何でかした無いけど、あたしとの繋がりきれても、他のコと仲良く。

あたしが変わったのはそこかも知れない。
もう、イヤになったのかも。

まだ分からないけど、そうだと思う。

離れていいって思った。

苦しい思いをするのはあたしだけでいいの・・・。
変わるのはあたしだけ。
あいつとあたしの関係だけ・・・。

みんなはそのままで。

 大丈夫。
  あたしが言うのも何だけど・・・。
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