永久の想々Ⅰ【えいきゅうのそうそう】
Ⅱ
「おはよ。起きてる?お~い」
軽い数回のノックの後、通りの良い声が部屋中に響いた。
昨日シュドという男が来た事を思い出す。
…すっかり忘れていたな。
「………」
目を閉じ意識を沈める。
部屋から出ていないのは分かるはずだ。返事もなければ、やがて諦めるだろう。
「悪いけど、出てくるまで起こし続けるけど?俺、諦め悪いんだよね」
自分の心の声が聞こえたのかと、胸を押さえる。
我ながらバカな事を思ったものだ。
そんな事あるはずがない。
椅子から立ち上がると、自然と溜め息が出た。
ドアの前に立つ。
「…私の事は放っておけ」
「それじゃ、見張りの意味がないし」
「部屋から出てない事はわかるだろう。二階にはもう上がってくるな」
「あんたさ、飯ってどうしてんの?
「…人の話を聞いていたのか?」
「あんたこそ見張りの意味分かってんの?対象が見えないんじゃ、見張りなんて意味ないし」
「…」
「今更 出ていけと言われても、やること変わんないから。あと、さっきの質問の答えは?」
なんだ…。この何処かが沸き立つ様な感覚は。
…あぁ、そうか。これは
「お前、憎たらし男だな」
「そりゃ、ど~も。で、答えは?」
シュドは平然と答える。
軽い数回のノックの後、通りの良い声が部屋中に響いた。
昨日シュドという男が来た事を思い出す。
…すっかり忘れていたな。
「………」
目を閉じ意識を沈める。
部屋から出ていないのは分かるはずだ。返事もなければ、やがて諦めるだろう。
「悪いけど、出てくるまで起こし続けるけど?俺、諦め悪いんだよね」
自分の心の声が聞こえたのかと、胸を押さえる。
我ながらバカな事を思ったものだ。
そんな事あるはずがない。
椅子から立ち上がると、自然と溜め息が出た。
ドアの前に立つ。
「…私の事は放っておけ」
「それじゃ、見張りの意味がないし」
「部屋から出てない事はわかるだろう。二階にはもう上がってくるな」
「あんたさ、飯ってどうしてんの?
「…人の話を聞いていたのか?」
「あんたこそ見張りの意味分かってんの?対象が見えないんじゃ、見張りなんて意味ないし」
「…」
「今更 出ていけと言われても、やること変わんないから。あと、さっきの質問の答えは?」
なんだ…。この何処かが沸き立つ様な感覚は。
…あぁ、そうか。これは
「お前、憎たらし男だな」
「そりゃ、ど~も。で、答えは?」
シュドは平然と答える。