サマーソーダ
自転車から飛び降りてただただ淳哉の元に駆け寄った。自転車を倒してても気にしない。



淳哉は何も言わずにあたしを抱きしめてくれた。その瞬間、ずっと我慢していた涙腺が崩壊したかのようにただ泣きじゃくった。




「っく、先輩に、告白、してきた。彼女いるって、振られた。で、でも、ありがとうって、言ってくれた」




「そっか。悠里はよく頑張ったよ。おつかれさま」




「っく、すき、本当に、本当に好きだった。先輩のっく、特別になりたかったよ」
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