サマーソーダ
「あっ、ごめん。なんだか悩んでるみたいだったからつい、声を掛けちゃった」




「い、いえ。わからなかったので助かりました」




「そっか。一年生?懐かしいな。この問題」




どうしよう。先輩だ。先輩が目の前にいて優しく笑ってあたしに話しかけてくれてる。



チャンスだよね。ドキドキするよ。




「あ、あのこれも教えてもらっていいですか?」




「ん?どれ?あっこれはね・・・」





先輩はあたしの向かいに座って丁寧に数学を教えてくれた。



ドキドキして胸が破裂しそうになりながらも一生懸命問題を解く。
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