君は私の太陽だ

今日でバス通勤最後だと言って、腕を掴んできた美佐ちゃん。

マジですか？


俺も自転車で通いたい。


残念ながらそれが、出来たらとっくに、やってるし。


「今度パン屋さん行ってもいい？」


えっ？


突然の質問にいつもドキドキする。



勿論だよ！


またまた飛びっきりの笑顔をする。


でも朝からのこの笑顔が見れないなんて、やっぱり淋しい。


だけど……。


その後、彼女の笑顔が消えた。

教室が妙に騒がしい。


俺達が教室に入ると、


渓が


「あいつ！入院したって！」


「…入院？」


びっくりしている俺達に、美佐ちゃんが口を開いた。


「お母さんが！看護婦で、かず君が部活の練習中に、怪我をしたんだ。」


そうだったんだ！

気の毒としか言いようがない。

それよりさっきから、


「復活したんでしょ？」


何？


質問してるんだ？


それどころじゃなくねーか？


渓まで…？


しかし遅かったんだ。


「どうして？」


美佐ちゃんは、泣き出した。


彼女の笑顔が消えた。


やっぱり、駄目だ！


「止めろや！本人泣いてるだろー！！」


彼女が泣いている顔は、もう！見たくないんだよ。


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