君は私の太陽だ
思わず怒鳴ってしまった俺。


美佐ちゃんは下を向いたままだ。


だけど約束していたCDを渡すとたちまち、彼女の笑顔が戻った!


渓が俺の顔色を伺った。


そして、今日見舞いに行くと言った言葉が頭から離れなくて。

そんな事を考えてたら?


愛子と美佐ちゃんが、歩いてきた。


見舞い帰りだと言った。


かずは。


両腕を骨折したらしい。


そして!


「パン買ったよー!」


美佐ちゃんは嬉しそうに笑った。


うちの店の人気商品である、メロンパンを買ったと話す、美佐ちゃんの笑顔に目眩すら感じる。


その日のバイトはなかなか集中できなかった。


「どうした?元気ないな…。
彼女とうまくいってないのか?」


どうして?


違うんだけどな。


「まだ!片思いですから!」


昨日散々聞かされた、女の扱いとか?


だけど。


今の俺、よくわからないし。


「本気なんだな?」


「まぁ…。」


先輩がニコニコしながら、言った。


俺の気持ちに入ってきて欲しくなくて、淡々と仕事をこなしていった。


「早く気持ちを言えば楽だよ!」


わかってるんだ!


でも今の状況じゃ?


言えない!


「そうですね!」


あんまり長話したくなくて、そうだなんて、言っちまった!


バイトが終わって、帰り支度をしていると…。


ロッカーから携帯の鳴る音がした。


……誰だ?


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