君は私の太陽だ
店内には、なかなか入る事は出来ない。

厨房で、パンを焼く先輩のアシスタントをしている俺達。

でも?

今日は、店長から新しいアルバイトの子が入ったからと、仕事が終わった後、店内に呼ばれた。


「はっ??」


目を疑った。

「今日から、研修に入った、根岸さんだ!
みんな!宜しくな」

彼女は、俺の顔を見ると、小さく会釈した。

そして。

「根岸 里香(ネギシ リカ)です。宜しくお願いします!」

「普段は、レジ担当だが?色々分からない事があったら、みんな!協力してやってくれな!」

俺は?

何がなんだか?
頭が真っ白で!

直立不動になっていた。

追い打ちをかけてきたのが店長で、

「お前と同じ高校らしいな。後輩頼むな!!」

俺の肩を、ポンと叩いた。

「吉川、大丈夫か??」

先輩の声で、やっと冷静になった。

根岸さん??

君は?

何を考えてんのかい?

オロオロする俺に、根岸さんは、

「気にしないで下さい。迷惑かけませんから!」

俺は、後悔した。

自電車置場で、告白してきた時に…。

ちゃんと、断ればよかったと。
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