君は私の太陽だ
大きな通りに出た所で、武司君が言った。


「俺、こっから右に曲がるけど、美佐ちゃんは?」


そうなんだ…。


「私は、逆なんだぁ」


「じゃっ!明日!」


武司君は手を上げて、私の視界から消えて行った。


好きになったら…。


同時に淋しいって、気持ちも増えるんだね。


多分…。


このままだったら。


早く『好き』って言ってしまいたい。


私の『片思い』


どうか?


報われますように!


いつか、武司君の横を並んで、歩ける日が来るように!


私は、帰り道。


ずっと、武司君が歌った曲を…。


鼻歌で…♪


淋しい気持ちを紛らわした。



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