君は私の太陽だ
放課後。


私は教室で愛子を待っていた。

「美佐ちゃん?」


智美ちゃん!」


智美ちゃんが話しかけてきた。

「お見舞いに、行くの?」


「うん!私のお母さんって、かず君が入院している、病院の看護婦してるの!
だから昨日の事も、お母さんから、聞いちゃったりして!」


「そうだったんだ!美佐ちゃんにお願いがあるの?」


「えっ?」


「元気だして!って、かず君に伝えてほしいの!」


「智美ちゃん?」


智美ちゃんが私の今朝と反対に、泣いている…。


「分かったから!泣かないでよー」


智美ちゃんの、真ん丸な可愛い目から涙が溢れ出す。


お互い、切ないよね!


「私も、少ししたら、お見舞いに行くけど、昨日の今日で、本人が一番悔しい時期だと思って!」


そうだよね!

今、一番悔しいのはかず君かもしれない。


智美ちゃんは優しいね!


「今日行ったら、ちゃんと伝えるからね!」


恋する乙女達は…。


きっと、色んな教室で、
泣いたり、笑ったりしているんだ。


制服の恋。


これが?


「青春」と言うのかなぁ。


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