君は私の太陽だ

次の日。


私はお父さんの手伝いをしていた。


自転車の修理である。


バケツに水を張り、自転車のチューブのどこに亀裂が入ってないかを、水の中にタイヤのチューブを押し込む。


「ここだな!」


ブクブク!と水の中から音を立てている!


「美佐!穴が空いてる所を持っててくれないか?」


私は言われたまま指示に従った。


直ったら明日からまた、自転車通勤なんだ。


お父さんは道具箱から、ガムテープみたいな物を探しながら言った。


「お父さんが、お母さんにずっと恋をしていたんだよ!」


昨夜の続きで、私からの質問にお父さんが答えた!


「片思い?」


「その通りかな!お母さんは、モテていたから大変だったよ。ライバルだらけでな!」


そうだったんだ!


でも沢山のライバルから、お父さんが選ばれたんだね!


「そうなんだ!」


「お母さんはね!怒ると怖いだろ?でも案外繊細でな。」


お父さんが、ちょっと男に見える。


「美佐もいろんな、男の子を見なさい!困った時はお父さんが聞くから。」


「嘘ばっかり!」


でも嬉しい。


お父さんはお母さんを、今も愛してるんだ。


当たり前だよね!


そんな両親みたく。


私も素敵な恋愛をするよ!


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