君は私の太陽だ
かず君は順調に回復している。

智美ちゃんにかず君の伝言を伝えた。


「名前は伏せておいたから!」

「ありがとう!でも。元気そうでよかった。」


智美ちゃんは嬉しそう。


「今度はお見舞い、一緒に行こうよ!」


「ドキドキするけど。」


智美ちゃんの顔が赤くて、私まで伝わる。


「うん。緊張するよね!」


「美佐ちゃんどうして?かず君と別れたの?」


やはり、恋する乙女は気になるのかな〜?


「私が悪いの。かず君の事、嫌いになった訳ではないんだけど…。」


智美ちゃんが真剣な眼差しで、聞く。


「だんだんと、冷めていっちゃったんだよね!
でもね?二年生になって、一緒のクラスになってみて、最初は気まずいなぁと思った。
だけど、お見舞い行ってまた、普通に話せるようになってよかったと思う。
かず君と友達になれそうな、気がするし…。」


「そうなんだ。」


気になるよね?


「智美ちゃんの気持ち!応援してるよ!」


「美佐ちゃんは、好きな人いるんでしょ?」


智美ちゃんの質問はいつも直球で、私の心にズキズキ入ってくる。


「あっあの時、聞こえちゃったの!愛子ちゃんとのトイレ会話…。」



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